コンビニ経営で学んだ「信用」という最大の資産|資産形成の土台はお金ではなかった【第23話】

体験談

結論から言います

私が10年以上コンビニを経営してきて、一番価値があると感じた資産は、お金ではありません。

それは、

「信用」です。

現金は、使えば減ります。

株式や不動産は、価格が変動します。

しかし信用は、積み重ねることで、次の人、仕事、そしてチャンスを連れてきてくれます。

私はコンビニ経営を通じて、それを何度も経験してきました。

求人広告を出しても人が集まらなかった時期に、スタッフがお客様を紹介してくれるようになった。

働いてくれる人が、さらに友人を紹介してくれるようになった。

事業を続けることで、金融機関とも少しずつ信頼関係を築くことができた。

振り返ってみると、

私がこれまで築いてきた資産の土台には、いつも信用がありました。

だから私は、

信用も資産の一つだと考えています。


私には特別な武器がありませんでした

私は高学歴ではありません。

有名な資格があるわけでもありません。

経営の天才でもありません。

特別な才能があるとも思っていません。

だから若い頃から、一発逆転を狙うような生き方はしませんでした。

私が選んだのは、

誰でもできることを、長く続けることでした。

コンビニ経営。

不動産投資。

株式投資。

どれも、一気に資産を増やそうとしたものではありません。

小さな利益を積み重ねる。

約束を守る。

人との関係を大切にする。

そして、信用を積み重ねる。

私は、それを繰り返してきました。


信用は数字では見えない

資産なら、数字で確認できます。

預金なら残高が分かります。

株式なら評価額が分かります。

不動産なら、ある程度の資産価値を計算できます。

しかし、信用には通帳がありません。

「信用残高1,000万円」

と表示されることもありません。

それでも、

「この人なら任せられる」

「この人なら約束を守る」

「この人なら安心して取引できる」

と思ってもらえることには、大きな価値があります。

そこで私は、

信用にも「残高」がある

と考えるようになりました。

それが、

信用残高です。


信用残高は毎日の行動で増えていく

信用は、特別なことをしたから突然増えるものではありません。

約束を守る。

時間を守る。

仕事を最後までやる。

困ったときに逃げない。

間違えたら謝る。

人によって態度を変えない。

そうした小さな行動の積み重ねです。

一つ一つは、とても小さなことです。

しかし、それを何年も続けていると、

「この人なら大丈夫」

という評価に変わっていきます。

私は、

信用とは、毎日の行動を積み立てていく資産

なのだと思っています。


求人広告を出しても応募がありませんでした

コンビニを開業した頃は、本当に人が集まりませんでした。

当時は今ほどインターネット求人が普及しておらず、紙媒体の求人誌が中心でした。

求人広告だけで、

毎月約8万円。

決して安い金額ではありません。

それでも、応募はほとんどありませんでした。

本部社員から、

「少し人を選び過ぎではありませんか」

と言われたこともあります。

確かに、人がいなければ営業できません。

それでも私は、

人手不足だからという理由だけで採用したくありませんでした。

特に、人柄だけは妥協したくなかったのです。

当時は、本当に苦しい時期でした。


ところが、信用が人を連れてきた

そんな状況が続いていたある日、不思議なことが起こりました。

常連のお客様から、

「この店で働きたいのですが」

と声を掛けられるようになったのです。

しかも、一人ではありませんでした。

何度も同じことがありました。

さらに、働いていたスタッフが、

「友人を紹介してもいいですか」

と言ってくれるようになりました。

紹介されたスタッフが、また友人を紹介する。

そんな流れが自然にできていったのです。

開業から3年ほど経つ頃には、

採用したスタッフの約9割が、お客様からの応募やスタッフからの紹介

になっていました。

求人広告に毎月8万円を払っていた頃には、想像もできなかったことです。

私はこの経験から、

信用には、人を連れてくる力がある

と実感しました。


一番の功労者は妻でした

私は、この変化の大きな理由の一つは妻だったと思っています。

妻は、

お客様にも、

スタッフにも、

取引先にも、

誰に対しても態度を変えませんでした。

困っている人がいれば自然に声を掛ける。

新人スタッフにも優しく接する。

誰でも話しやすい空気を作る。

そうしたことを、特別なこととしてではなく、当たり前のように続けていました。

私は数字ばかり見ていました。

売上はいくらか。

利益はいくらか。

人件費はいくらか。

しかし妻は、人を見ていました。

だから、

「この店なら安心して働けそう」

と思ってもらえたのだと思います。

コンビニ経営は、私一人では絶対に続けられませんでした。


信用が、次のチャンスを連れてきた

信用の価値は、人材採用だけではありません。

私は若い頃、不動産投資をしたくて銀行へ相談に行ったことがあります。

しかし、当時は実績もなく、簡単には相手にしてもらえませんでした。

当然だったと思います。

ところが、コンビニ経営を続け、

利益を積み重ね、

納税を続け、

借入金を返済し、

事業を継続していく。

そうすると、少しずつ銀行との関係も変わっていきました。

以前なら相談することすら難しかったことを、

「こういう投資を考えています」

と相談できるようになった。

これは私にとって、大きな変化でした。

信用があることで、

次の挑戦をするための選択肢が増えた

のです。


信用には複利がある

私は、お金だけではなく、

信用にも複利がある

と思っています。

一つの約束を守る。

↓

「この人は信頼できる」と思ってもらう。

↓

仕事を任せてもらう。

↓

その仕事をきちんとやる。

↓

さらに信用される。

↓

新しい仕事や人を紹介してもらう。

この繰り返しです。

最初は小さな信用でも、

時間が経つほど、その信用が次の信用を生みます。

例えば、一人のお客様から紹介されたスタッフが、今度は自分の友人を紹介してくれる。

一つの信用が、次の信用につながっていく。

私はコンビニ経営を通じて、

信用が信用を生む「正の複利」

を実際に経験しました。


信用は、次の資産を生み出す

信用には、お金や不動産とは違う特徴があります。

それは、

信用が次の資産を生み出すきっかけになることです。

信用がある。

↓

人が集まる。

↓

仕事が生まれる。

↓

収入が生まれる。

↓

貯蓄や投資ができる。

↓

資産が増える。

私自身の人生を振り返ると、

信用 → 仕事 → 収入 → 投資 → 資産

という流れがありました。

もちろん、すべての人に同じ結果が出るわけではありません。

しかし私にとっては、この流れが資産形成の土台になりました。


資産形成の土台は、お金だけではなかった

資産形成というと、

預金を増やす。

株式を買う。

不動産を購入する。

こうした話が中心になります。

私自身も、これまで不動産や株式について勉強してきました。

もちろん、それらは大切です。

しかし今振り返ると、

資産を作るための土台は、お金だけではありませんでした。

仕事を続けられること。

人に助けてもらえること。

銀行に相談できること。

新しい仕事を紹介してもらえること。

こうしたものの根底には、信用がありました。

だから私は、

資産形成は「お金を増やすこと」だけではない

と思っています。

その前段階に、

「信用を積み上げること」

があります。


信用は人生の選択肢を増やす

信用があるからといって、必ず成功するわけではありません。

しかし、信用があることで、人生の選択肢が増えることはあります。

仕事を任せてもらえる。

人を紹介してもらえる。

銀行に相談できる。

取引先に協力してもらえる。

新しいことに挑戦できる。

困ったときに相談できる。

こうした選択肢は、

単純にお金を持っているだけでは生まれません。

「この人なら大丈夫」

と思ってもらえるからこそ生まれるものです。

だから私は、

信用とは、人生の選択肢を増やしてくれる資産

だと思っています。


まとめ

私は10年以上コンビニを経営してきました。

その中で、

利益の重要性も学びました。

資金繰りの重要性も学びました。

人材の重要性も学びました。

そして、資産形成についても学んできました。

しかし、そのすべての土台にあったのが、

信用でした。

信用は目には見えません。

決算書にも載りません。

銀行口座にもありません。

それでも、

人を呼びます。

仕事を呼びます。

チャンスを呼びます。

そして、次の信用を生みます。

だから私は、

信用は人生の最大の資産の一つ

だと考えています。

お金を増やすことも大切です。

不動産を持つことも大切です。

株式を積み立てることも大切です。

でも、その前に、

信用残高を増やすことを意識する。

小さな約束を守る。

誠実に仕事をする。

人を大切にする。

当たり前のことを、長く続ける。

その積み重ねが、いつか大きな信用になります。

そして、その信用が、

新しい人、

新しい仕事、

新しいチャンスを連れてきてくれる。

私はそれを、

「信用の複利」

だと思っています。

ただし、信用にはもう一つの側面があります。

積み上げれば資産になる信用も、

失えば大きな負担になる。

次回は、

「信用を失うと、一体何が起こるのか」

について、さらに掘り下げてみたいと思います。

【第24話へ続く】

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