コンビニ深夜ワンオペは本当に危険?|現役オーナーが人件費と安全性を考える【第77話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 体験談

こんにちは、コンビニ大家です。

コンビニの深夜ワンオペについては、たびたびニュースになります。

「危険だからやめるべきだ。」

「人件費削減のために無理をしている。」

さまざまな意見があります。

では、現役オーナーの私はどう考えているのか。

結論から言うと、

できることなら、私はワンオペにはしたくありません。

ワンオペにする理由

コンビニで最も大きな経費は人件費です。

例えば、深夜3時間(午前2時~5時)だけを1人体制にすると、

3時間 × 1,100円 × 1.25(深夜割増)× 30日

で、

月約12万3,750円

年間では、

約148万5,000円

人件費を削減できます。

利益が100万円以上変われば、店舗経営そのものに大きな影響を与えます。

仕事量だけを見れば対応できる店舗もある

私の店舗では、深夜2時から5時は来店客が少なく、仕事量だけを考えれば1人でも対応できる時間帯です。

もちろん、これは店舗によって大きく異なります。

繁華街や交通量の多い立地では、同じ考え方はできません。

私が本当に心配していること

私が心配しているのは仕事量ではありません。

安全です。

例えば、

  • 強盗などの犯罪
  • スタッフの急病やケガ
  • 急な体調不良
  • トイレなどでレジを離れなければならない場面

こうした緊急時には、一人しかいないことが大きなリスクになります。

結局は確率論になる

一方で、

「2人体制なら絶対に安全か。」

と聞かれれば、それも違います。

2人いても強盗に入られる可能性はあります。

逆に、何年もワンオペで何も起こらない店舗もあります。

つまり、安全に絶対はありません。

結局は確率論です。

だから私は、

ワンオペだから危険、

2人体制だから安全、

という単純な話ではないと思っています。

何よりも優先するもの

ただし、会社として最も大切にしている考え方があります。

お金よりも、人の命です。

もし事件や事故が起きた場合は、

自分自身とお客様の命を最優先すること。

これはスタッフにも必ず伝えています。

売上や商品、お金はあとから取り戻せます。

しかし、人の命は取り戻せません。

この考え方だけは、どんな状況でも変わりません。

それでも2人体制の方が安心

だからこそ、本音を言えば、

私は2人体制の方が安心です。

実際に何も起こらなくても、

誰かが近くにいる安心感。

体調を崩した時に助け合える環境。

防犯面での心理的な抑止力。

これらは数字では表せない価値があります。

しかし現実には、

最低賃金の上昇、

人手不足、

社会保険加入の拡大など、

店舗経営を取り巻く環境は年々厳しくなっています。

理想だけでは経営は続きません。

まとめ

私はワンオペを推奨しているわけではありません。

できることなら避けたいと思っています。

しかし、現場では利益も、安全も、どちらも守らなければなりません。

だからこそ、ワンオペは「良い」「悪い」で語る問題ではなく、

店舗の立地、客数、人員、防犯体制などを総合的に判断した経営判断だと考えています。

そして何より忘れてはいけないのは、

利益よりも、人の命が優先されること。

この考え方を大前提としたうえで、現場では今日も多くのオーナーが、安全と経営のバランスを考えながら最善の選択をしています。

それが、10年以上コンビニ経営を続けてきた私の率直な考えです。

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