はじめに
コンビニ経営において、人件費はオーナー自身が改善できる最も重要な経費の一つです。
しかし、人件費を単純に削減することが目的ではありません。
重要なのは、利益を維持・向上させながら、より効率的な店舗運営を実現することです。
SEMCでは、人件費を「金額」ではなく「時間」で管理し、さらにオーナー夫妻の時間単価まで見える化できるようにしました。
今回は、その使い方をご紹介します。
基本スケジュール簡易設定

まずは「基本スケジュール簡易設定」を入力します。
入力する項目は、
- 時間帯別の勤務時間数
- 時間帯別の時給
です。
時間帯は、
- 5:00~9:00
- 9:00~13:00
- 13:00~17:00
- 17:00~22:00
- 22:00~翌5:00
の5区分になっています。
深夜時間帯は一般的に基本時給の1.25倍になりますが、店舗ごとに条件が異なるため、SEMCでは手入力方式を採用しています。
オーナー夫妻の勤務時間を入力
【画像②:オーナー・奥様入力欄】
次に、オーナー夫妻の週間勤務時間を時間帯ごとに入力します。
入力が完了すると、
- パート・アルバイト勤務時間
- パート・アルバイト給与
- 平均時給
が自動計算されます。
これにより、
「あと何時間パート・アルバイトが必要なのか」
を簡単に把握できます。
オーナー夫妻平均時給を自動計算
【画像③:詳細結果】
SEMCでは、
店舗の最終利益とオーナー夫妻の総労働時間から、
オーナー夫妻平均時給
を自動で算出します。
私は、この数字こそ経営者が最も意識すべき数字の一つだと考えています。
利益が増えても、そのために長時間労働を続けていては、本当に良い経営とは言えません。
利益と時間、その両方を見ながら経営を考えることが大切です。
具体例|基本シフトを1時間削減できたら
例えば、店舗全体の作業を見直し、
- 発注方法の改善
- 品出し動線の見直し
- 清掃作業の効率化
- ピーク時間以外のシフト調整
などによって、1日の基本シフトを1時間削減できたとします。
平均時給が1,150円なら、
1時間 × 1,150円 × 31日 = 35,650円
1か月で約3万6千円の人件費改善になります。
年間では、
約43万円
利益が改善する計算です。
SEMCでは、この改善が
- 最終利益
- オーナー夫妻平均時給
へどのように影響するかも自動で確認できます。
数字を変えながらシミュレーションすることで、自店舗に合った最適な人員配置を検討できます。
人件費削減ではなく「効率化」
ここで勘違いしてはいけないのは、人件費を減らすことだけが目的ではないということです。
無理なシフト削減は、
- 接客品質の低下
- 品出し不足
- 清掃不足
- 欠品増加
などにつながり、結果として売上や利益を下げてしまうことがあります。
大切なのは、作業を効率化した結果として、人件費を最適化することです。
SEMCは、その改善効果を数字で確認するためのツールです。
ご利用上の注意
この機能は簡易版シミュレーションです。
そのため、
- 駐車場代
- 税理士報酬
- 社会保険料
- その他PL・BSに反映されない個別経費
は計算に含めていません。
オーナー夫妻平均時給は、経営改善の目安としてご活用ください。
まとめ
コンビニ経営では、人件費は利益を大きく左右する重要な数字です。
しかし、本当に大切なのは「いくら人件費を使ったか」ではなく、
その人件費でどれだけ利益を残し、オーナーの時間の価値を高められたかです。
SEMCは、利益だけでなく、オーナー夫妻の時間単価まで見える化することで、より良い経営判断をサポートします。
ぜひ、自店舗の数値を入力しながら、最適な人員配置と働き方を見つけてみてください。
次回予告
SEMC使い方講座③|廃棄シミュレーション
人件費と並んで利益を大きく左右する「廃棄」。
発注と利益の関係をシミュレーションしながら、適正な廃棄率の考え方を解説します。
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