こんにちは、コンビニ大家です。
「コンビニ経営に、予算なんて必要なの?」
そう思う方もいるかもしれません。
毎日の売上を確認して、経費を管理して、最終的に利益が残ればいい。
私も、開業したばかりの頃はそう考えていました。
しかし、10年以上コンビニを経営してきた今、考え方は変わりました。
結論から言います。
コンビニ経営にも、予算組は必要です。
むしろ、長く経営を続けるのであれば、予算なしで経営することの方が怖いと私は思っています。
なぜなら、
売上は経営者が完全にコントロールできないからです。
一方で、
どれだけ利益を残したいのか。
そのために、どこまで経費を使えるのか。
これは自分で計画することができます。
そして、予算を作る時に特に注意したいのが、
物価上昇率と最低賃金の上昇です。
できるのであれば、私はさらに、
5か年計画
まで作ることをおすすめします。
5年後を正確に予測するためではありません。
「今の経営を続けたら、5年後にどうなるのか」
を知るためです。
なぜコンビニ経営に予算が必要なのか
開業した頃の私は、
毎日の売上ばかり気にしていました。
今日は昨日より売れた。
今日は雨だから売れない。
競合店がオープンした。
天気予報を見ながら、一喜一憂していた時期もあります。
しかし、経営を続ける中で気付きました。
売上は、自分の努力だけでは決まりません。
天候。
景気。
競合店。
人口の変化。
物価。
話題の商品。
さまざまな要因によって売上は変わります。
もちろん、経営努力によって売上を伸ばすことはできます。
しかし、
売上そのものを完全にコントロールすることはできません。
だから私は、
売上だけを見る経営から、
「いくら利益を残すのか」を考える経営
へ変わっていきました。
売上ではなく利益から考える
私は、
「今年はいくら利益を残したいのか」
を先に考えることが重要だと思っています。
例えば、
「年間1,000万円の利益を残したい。」
とします。
すると、
どれくらいの売上が必要なのか。
粗利はいくら必要なのか。
人件費はいくらまで使えるのか。
その他の経費はいくらかかるのか。
という数字を逆算できます。
つまり、
「いくら売れるか」だけではなく、「いくら残したいか」から考える。
これが予算組の基本だと思っています。
売上が増えても、
人件費が増える。
廃棄が増える。
経費が増える。
値引きが増える。
こうなれば、利益は思ったほど残りません。
だから私は、
売上を追いかけるだけではなく、最終的にいくら利益が残るのかを見ることが重要
だと考えています。
予算で特に注意したい「物価上昇」と「最低賃金」
予算を作る時、
私が特に注意しているのが、
物価上昇率と最低賃金の上昇です。
例えば、
前年と同じ売上だったとします。
「去年と同じだから問題ない。」
と思ってしまうかもしれません。
しかし、その間に、
物価が上がっている。
人件費が上がっている。
電気代や水道代などの経費が上がっている。
ということがあります。
特にコンビニ経営で大きな影響を受けるのが、
人件費です。
最低賃金が上がれば、
同じ人数、
同じ勤務時間、
同じ営業時間でも、
人件費は増えていきます。
つまり、
売上が前年並みでも、利益が前年並みとは限りません。
ここを予算に入れておく必要があります。
人件費は5年後にどれだけ変わるのか
例えば、現在の人件費が年間2,000万円だとします。
今後、最低賃金の上昇などによって人件費が毎年3%ずつ増えていくと仮定すると、5年後には年間約2,318万円になります。
一見すると、
「年間3%なら、それほど大きくない」
と感じるかもしれません。
しかし、5年間積み重なると、
年間約318万円の人件費増加です。
しかも、これは売上が増えた場合の話ではありません。
売上が現在と変わらなければ、その約318万円は利益を圧迫します。
だからこそ私は、
「今年の予算」だけを見るのではなく、「5年後にどうなるのか」まで考えることが重要
だと思っています。
最低賃金や物価が上昇することを前提にしておけば、
「このままの売上で大丈夫なのか」
「人件費が上がっても利益を残せるのか」
「今から何を改善すべきなのか」
を早い段階で考えることができます。
もちろん、実際の人件費は最低賃金だけで決まるわけではありません。
スタッフの構成や勤務時間、時給の設定などによっても変わります。
だからこそ、自分の店の状況に合わせて予算を作ることが重要なのです。
予算は経営の設計図
私は、
予算とは会社の設計図
だと思っています。
家を建てる時、
設計図なしで建てる人はいません。
どこに柱を立てるのか。
どんな間取りにするのか。
どれくらいの費用が必要なのか。
最初に計画します。
会社も同じです。
売上はいくらを目指すのか。
粗利はいくら必要なのか。
人件費はいくらまで使うのか。
廃棄はどこまで許容するのか。
設備投資はいつ行うのか。
そして、
最終的にいくら利益を残すのか。
これを数字にしたものが予算です。
設計図があるからこそ、
途中で計画と違ってきた時に、
「どこがズレているのか」
を確認できます。
予算がない経営は、
地図を持たずに目的地を目指すようなものだと思っています。
できれば「5か年計画」を作る
私は、
可能であれば単年度予算だけではなく、
5か年程度の計画まで作った方がいい
と考えています。
もちろん、
5年後の売上を正確に予測することはできません。
私にも分かりません。
それでも、
「このまま経営したら5年後はどうなるのか」
を数字で確認することには、大きな意味があります。
例えば、
現在の人件費。
現在の水道光熱費。
現在のその他経費。
現在の借入金。
現在の利益。
こうした数字を基準にして、
物価上昇や最低賃金の上昇をある程度想定します。
すると、
5年後にどれくらい利益が残る可能性があるのか、
ある程度のイメージができます。
もし、
「このままだと利益がかなり減る」
と分かったら、
5年後になってから慌てる必要はありません。
今から対策を考えられます。
5年後を正確に予測する必要はない
「5年先なんて分からない。」
そう思うのは当然です。
私も分かりません。
だから、
5か年計画は未来を当てるために作るものではありません。
例えば、
最低賃金が想定以上に上がったら?
物価がさらに上昇したら?
売上が伸びなかったら?
大きな修繕が発生したら?
借入金の返済が進んだら?
逆に売上が大きく伸びたら?
その時に何へ投資するのか?
こうした未来を事前に考えておきます。
そして、
問題が起きてから考えるのではなく、問題が起きる前に準備する。
これが5か年計画の意味だと思っています。
予算と実績の差を見る
予算を作ったら、
毎月、実績と比較します。
例えば、
売上が予算より少ない。
人件費が予算より多い。
粗利率が下がっている。
経費が想定より増えている。
こうした差を確認します。
そして、
「なぜ差が出たのか」
を考えます。
大切なのは、
予算通りにすることではありません。
予算と違った時に、
「このままでいいのか」
を判断することです。
必要なら、
計画そのものを修正します。
つまり、
予算は未来を当てる数字ではなく、経営判断をするための基準です。
予算があるから未来に投資できる
予算を作る目的は、
単に経費を削ることではありません。
利益を残し、
その利益を、
「次に何へ使うのか」
まで考えることです。
スタッフへ還元する。
設備を改善する。
借入金を返済する。
新しい事業へ投資する。
将来のために現金を残す。
そして、
事業で生まれた利益を、
不動産や株式などの資産形成につなげることもできます。
利益が残るから、
次の選択肢が生まれます。
だから私は、
予算とは、会社を守るためだけのものではなく、会社の未来を作るためのもの
だと考えています。
まとめ
「コンビニ経営に予算組は必要?」
私は、
必要だと考えています。
売上は大切です。
しかし、
売上は経営者が完全にコントロールできません。
だからこそ、
「いくら売れるか」ではなく、「いくら利益を残すのか」
を考える必要があります。
そして予算を作る時に、
特に注意したいのが、
物価上昇率。
最低賃金の上昇。
この2つです。
さらに、できるのであれば、
5か年計画まで作る。
5年後を正確に当てる必要はありません。
重要なのは、
「このまま経営したら、5年後はどうなるのか」
を事前に知っておくことです。
そして、
予算と実績を比較する。
ズレがあれば原因を確認する。
必要なら計画を修正する。
この繰り返しです。
私は10年以上コンビニを経営してきて、
予算とは、
未来を当てるためのものではなく、未来に備えるためのもの
だと考えるようになりました。
そして、
売上を増やすことだけが経営ではありません。
限られた売上の中から利益を残し、
その利益を次の未来へつなげていく。
それが、長く経営を続けるために必要なことだと思っています。
だから私は、
今日の売上だけではなく、5年後の利益まで考えて経営する。
これを大切にしています。
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