はじめに
こんにちは。コンビニ大家です。
「コンビニオーナーって、本当に儲かるんですか?」
これは説明会でも、知人からも、一番よく聞かれる質問です。
私の答えは昔から変わりません。
「儲かる可能性はあります。しかし、楽をして儲かる仕事ではありません。」
コンビニ経営は年間2億円を超える売上になることもあります。
その数字だけを見ると、多くの方は「かなり儲かる仕事」という印象を持つかもしれません。
しかし、実際に経営してみると分かります。
売上が大きいことと、利益が残ることは全く別の話です。
今回は、10年以上コンビニを経営してきた私が、現役オーナーとして本音でお話しします。
コンビニは「売上」ではなく「利益」の商売
セブン‐イレブンの平均日販は約70万円と言われています。
単純計算すると、
- 月商 約2,100万円
- 年商 約2億5,000万円
になります。
この数字だけを見ると、
「コンビニオーナーはかなり儲かっている。」
そう思われるかもしれません。
しかし、この売上はオーナーの収入ではありません。
ここから、
- 人件費
- 廃棄ロス
- 水道光熱費
- 消耗品費
- 本部チャージ
- その他経費
が差し引かれます。
最後に残った利益が、オーナーの収入になります。
私は開業前から、
「コンビニは売上ではなく利益の商売」
だと考えていました。
売上はお客様が決めるもの
開業して、その考えはさらに強くなりました。
売上は、
立地。
商圏。
競合。
天候。
曜日。
季節。
こうした自分では変えられない要素に大きく左右されます。
もちろん、接客や売場づくりで改善できる部分もあります。
しかし、経営者だけの努力ではどうにもならない部分もあります。
だから私は、
- 発注精度
- 廃棄
- 人件費
- 作業効率
- GP率
など、自分で改善できる数字に集中しました。
今でも、
「売上はお客様が決めるもの。利益は経営者が残すもの。」
という考えで経営しています。
利益を残すために深夜勤務を選びました
開業当初、私は深夜勤務を担当していました。
本来ならアルバイトを配置する時間帯も、自分一人で店舗を回していました。
理由は一つです。
少しでも利益を残したかったからです。
当時の深夜時給は約940円でした。
8時間勤務で約7,500円。
1か月では約22万円。
年間では約270万円近い人件費になります。
私は約2年間、その人件費を自分の労働で補いました。
もちろん、楽ではありません。
昼夜逆転の生活になり、休みもほとんどありませんでした。
それでも、この時間は決して無駄ではなかったと思っています。
深夜は「利益を作る時間」でした
私にとって深夜勤務は、単に人件費を削減するための時間ではありませんでした。
翌日の利益を作る時間でした。
深夜は比較的お客様が少ないため、
- 発注
- 売場づくり
- 品出し
- 清掃
- 翌日の準備
- スタッフへの引き継ぎ事項の整理
など、昼間では落ち着いてできない仕事を集中して進めることができます。
昼間の営業をより良くするための準備時間でもありました。
だから私は、
「深夜勤務は利益を生み出す投資の時間」
だと考えていました。
時間と利益はトレードオフ
コンビニ経営は、とても分かりやすい仕事です。
人を雇えば、自分の時間は増えます。
しかし、人件費が増え、利益は減ります。
反対に、自分で働けば利益は増えます。
その代わり、自分の時間は減ります。
つまり、
時間を優先するのか。
利益を優先するのか。
このバランスを決めることが、オーナーの重要な経営判断です。
開業当初の私は、迷わず利益を選びました。
その利益を少しずつ積み重ね、不動産や株式へ再投資することで、現在の資産形成につなげてきました。
私が10年以上経営して感じたこと
10年以上経営を続けてきて思うことがあります。
利益を残せる店舗は、特別な魔法を使っているわけではありません。
毎日数字を見ています。
人件費。
廃棄。
GP率。
チャージ。
利益。
数字を確認し、
原因を考え、
改善を繰り返しています。
私は、この考え方を誰でも実践しやすい形にしたいと思い、
SEMC(Seven Eleven Management Calculator)
を開発しました。
利益は偶然ではありません。
数字を見続けた結果なのです。
まとめ
コンビニオーナーは、儲かる可能性があります。
しかし、それは売上が大きいからではありません。
利益を残す経営ができるかどうかで決まります。
私は今でも、
「コンビニは売上ではなく利益の商売」
という考えを大切にしています。
売上はお客様が決めます。
しかし、利益は経営者の判断と改善の積み重ねで大きく変わります。
これが、10年以上コンビニ経営を続けてきた私の結論です。
次回予告
コンビニ経営で利益を得る前に、多くの人が最初に直面するのが開業資金です。
私も自己資金だけでは足りず、親から約400万円、本部から約600万円の商品在庫資金を借りて開業しました。
「実際にいくら必要だったのか。」
「借入に不安はなかったのか。」
そして、その資金計画は正しかったのか。
次回、第4話
「コンビニオーナーになるには実際にいくら必要?|私の資金計画と借入のリアル」
当時の資金計画や借入の実体験を交えながら、現実をお話しします。
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