コンビニオーナーは「裁量権の多いサラリーマン」|私が事業家を選んだ理由【第27話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと コンビニ経営

こんにちは、コンビニ大家です。

以前、お客様からこんなことを言われたことがあります。

「オーナーと言っても、結局は雇われオーナーみたいなものでしょ。」

私は、その言葉を聞いて否定しようとは思いませんでした。

むしろ、

「そういう見方もあるな。」

と思いました。

実は、私は最初から大きな夢を持って起業した人間ではありません。

新しい商品やサービスを考え、一から会社をつくる自信もありませんでした。

大きな借入をしてゼロから事業を立ち上げる勇気もありませんでした。

だから私は、すでに完成されたビジネスモデルがあり、研修制度やサポート体制も整っているコンビニというフランチャイズを選びました。

私は、コンビニオーナーになること自体は特別なことではないと思っています。

研修を受け、契約条件を満たせば、多くの人にチャンスがあります。

しかし、長く続けることは誰にでもできる仕事ではありません。

10年以上経営してきた今、そのことを強く感じています。


コンビニオーナーは自由ではありません

世の中には、

「オーナーは社長だから何でも自由に決められる。」

と思っている方もいます。

しかし実際は違います。

商品は本部が開発します。

物流も本部です。

POSシステムも本部です。

販売施策もあります。

契約にも多くのルールがあります。

営業時間や店舗運営についても、契約の範囲内で経営することになります。

つまり、ゼロから何でも自由に決められる経営ではありません。

私は以前、お客様から言われた

「雇われオーナーみたいなものですね。」

という言葉にも、一理あると思っています。

だから私は、コンビニオーナーを

「裁量権の多いサラリーマン」

と表現しています。

会社員より自由度は高い。

しかし、完全に自由な経営者でもありません。

私は、その中間にある仕事だと思っています。


私がコンビニを選んだ理由

私は、自分を起業家だと思ったことはありません。

ゼロから何かを生み出す才能もありません。

新しい商品を考えることも得意ではありません。

その代わり、

人を育てること。

数字を管理すること。

利益を残すこと。

仕組みを改善すること。

こうした仕事は好きでした。

だから私は、

完成されたビジネスモデルを経営するコンビニという仕事が、自分に合っていたのだと思います。

ゼロから事業を作ることはできなくても、

今ある仕組みをより良くすることはできる。

それが私の強みでした。


一番の違いは価値観を決められること

会社員時代の私は、利益を出すことが最優先でした。

もちろん、それは会社として当然のことです。

利益がなければ会社は続きません。

しかし、その過程で、

自由な時間。

家族との時間。

心の余裕。

こうしたものが犠牲になる場面もありました。

私は仕事そのものは好きでした。

評価もしていただきました。

しかし、評価されるようになると、人間関係も複雑になり、やっかみを受けることもありました。

出世を勧められたこともあります。

ですが、私は出世を望みませんでした。

責任が増える。

自由な時間が減る。

競争も激しくなる。

その生き方が、自分には合っていないと思ったのです。

だから私は独立しました。

お金持ちになるためではありません。

自分の価値観で会社を経営したかったからです。


限られたルールの中で未来を創る

私はコンビニ経営の魅力は、

自由に何でもできることではないと思っています。

むしろ逆です。

決められたルールがあります。

契約があります。

本部があります。

その中で、

どんな会社をつくるのか。

どんなスタッフと働くのか。

利益を何に使うのか。

どんな働き方を目指すのか。

それはオーナー自身が決めることができます。

私は、

決められたルールの中で未来を創造し、その未来へ向かう過程を自分でカスタマイズできること。

これこそがコンビニ経営の一番の魅力だと思っています。

利益を優先するのか。

時間を優先するのか。

人材育成を優先するのか。

資産形成を優先するのか。

答えは一つではありません。

オーナーの数だけ経営があります。


利益は目的ではなく手段

私はこれまで何度も書いてきました。

利益は必要です。

利益がなければ会社は続きません。

スタッフも守れません。

設備投資もできません。

納税もできません。

しかし、

利益だけを目的に経営をしたいとは思いません。

利益は、

理想とする会社をつくるための手段です。

働きやすい職場をつくる。

スタッフの待遇を良くする。

家族との時間を増やす。

将来へ投資する。

利益があるから、それができます。

私は利益の先にある価値の方が大切だと思っています。


まとめ

私は、コンビニオーナーは誰でもなれる仕事だと思っています。

しかし、

誰でも長く続けられる仕事ではありません。

コンビニ経営は、自由な仕事ではありません。

決められたルールがあります。

本部との契約もあります。

それでも、

会社の価値観は自分で決められます。

利益の使い方も決められます。

未来への計画も、自分で描くことができます。

私は10年以上コンビニを経営してきて、一つ確信しています。

コンビニ経営とは、限られたルールの中で、自分らしい未来を創造していく仕事です。

そして、その未来へ向かう過程を、自分自身で設計し、カスタマイズしていくことこそが、コンビニオーナーという仕事の一番の魅力だと私は思っています。

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