コンビニオーナーの利益はいくら?|Cタイプ契約の利益を現役オーナーが解説【第39話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 数値管理

こんにちは、コンビニ大家です。

「コンビニは売上がすごいけれど、オーナーには実際いくら利益が残るのですか?」

これは加盟説明会でもよく聞かれる質問です。

私自身、オーナーになる前に一番知りたかったことでもありました。

コンビニは毎月2,000万円近い売上がある店舗も珍しくありません。

しかし、その売上がそのままオーナーの利益になるわけではありません。

今回は、私が契約している**Cタイプ契約(本部が土地・建物・設備を用意する契約)**を例に、利益がどのように生まれるのかをできるだけ分かりやすくご紹介します。

※契約内容は契約時期によって異なります。この記事は私が契約した当時の内容をもとにしています。


売上ではなく粗利益を見る

例えば、

  • 平均日販 65万円
  • 営業日数 30日
  • 粗利率 31%

とすると、

  • 月間売上 約1,950万円
  • 売上総利益(GP) 約604万5,000円

になります。

ここで重要なのは、

**オーナーが見るべき数字は売上ではなく「粗利益(GP)」**だということです。

売上が2,000万円近くあっても、その大半は商品の仕入代金です。

経営者が本当に管理するべき数字は、売上総利益になります。


Cタイプ契約の利益の流れ

私が契約した当時は、

粗利益に対して本部チャージがかかる契約でした。

シミュレーションすると、

項目金額
月間売上1,950万円
売上総利益(GP)604万5,000円
7-11チャージ約320万円
雑収入加算後収入約289万円

ここで初めて、

店舗運営に使えるお金が見えてきます。

しかし、

289万円がオーナーの利益ではありません。


ここから経費を支払う

ここから、

店舗運営に必要な経費を支払います。

例えば私のシミュレーションでは、

  • 人件費 132万円
  • 廃棄ロス 48万7,500円
  • 水道光熱費
  • 通信費
  • 消耗品費
  • 修繕費
  • 雑費

などが発生します。

その結果、

最終利益は約84万円になります。

つまり、

売上約1,950万円あっても、

最終的に残る利益は約84万円です。

この数字を見ると、

コンビニ経営は売上の大きさよりも、

利益管理が重要な仕事であることが分かります。


Cタイプは累進課税に似た仕組み

Cタイプには、

一つ特徴があります。

それは、

粗利益が増えるほどチャージ率も高くなることです。

イメージとしては、

所得税の累進課税に少し似ています。

つまり、

売上が増えても、

利益は売上ほど増えません。

私は10年以上経営してきて、

この仕組みを理解してから、

売上より利益を見るようになりました。


長く経営すると利益が増える制度もある

私が契約した当時は、

加盟5年以上になると、

ロイヤリティが最大3%軽減される制度がありました。

この制度だけで、

月16万〜22万円ほど利益が増える計算になります。

年間では、

約192万〜264万円。

社員一人を雇えるほどの金額です。

私は、

この制度は長く経営する大きなメリットだったと思っています。


ロイヤリティは本当に高いのか

「ロイヤリティが高い。」

この意見は昔からあります。

確かに、

数字だけ見ると高く感じます。

しかし、

もし自分一人でコンビニを始めるなら、

土地。

建物。

設備。

物流。

商品開発。

POSシステム。

ブランド。

すべて自分で用意しなければなりません。

土地 建物だけでも、

8,000万円から1億円を超えるケースもあります。

私は、

ロイヤリティは単なる手数料ではなく、

こうした仕組みを利用するための費用でもあると思っています。

もちろん、

本部の経営方針について疑問を感じたことはあります。

しかし、

セブン‐イレブンというブランドがあるからこそ、

今の売上があることも事実です。

だから私は、

本部と加盟店は、

利益を奪い合う関係ではなく、

長く共存していくパートナーであるべきだと考えています。


私が利益で一番重視しているもの

10年以上経営してきて、

私が利益に最も影響すると感じるのは、

人件費と廃棄ロスです。

売上は、

天候。

景気。

競合店。

お客様。

自分ではコントロールできない要素がたくさんあります。

しかし、

人件費。

廃棄ロス。

予算管理。

発注精度。

これらは、

経営者が改善できます。

私は毎日、

売上よりも、

利益が残る経営になっているかを確認しています。


まとめ

コンビニ経営は、

売上を競う仕事ではありません。

利益を残す仕事です。

売上は、

お客様が決めます。

しかし、

利益は、

経営者が残します。

人件費。

廃棄ロス。

予算管理。

この3つを改善し続けることが、

長く利益を残すコンビニ経営につながります。

私は10年以上コンビニを経営してきて、一つ確信しています。

「売上はお客様が決めるもの。利益は経営者が残すもの。」

この考え方を理解すると、コンビニ経営の見え方は大きく変わります。

次回は、Aタイプ契約とCタイプ契約の違いについて、実際に両方を経験した立場から、それぞれのメリット・デメリットを詳しく解説したいと思います。

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