コンビニ経営は5SとPDCAが重要|現役オーナーが学んだ財産【第61話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 体験談

こんにちは、コンビニ大家です。

私はコンビニオーナーになる前、一般企業でサラリーマンとして働いていました。

当時は、正直なところ会議も報告書も好きではありませんでした。

「もっと生産性のある仕事をしたい。」

そんなことばかり考えていました。

しかし、コンビニオーナーになり10年以上が過ぎた今、当時教わったことの価値を強く感じています。

それが、

5SPDCAです。

当時は当たり前すぎて気付きませんでしたが、この二つが今の私のコンビニ経営の土台になっています。


5Sがコンビニ経営で生きた理由

5Sとは、

  • 整理
  • 整頓
  • 清掃
  • 清潔
  • しつけ

職場環境を整え、生産性を高めるための基本です。

一見すると当たり前のことですが、私はコンビニ経営ほど5Sが重要な仕事は少ないと思っています。

コンビニは店舗面積こそ小さいものの、毎日60万円以上の商品が動く店舗も珍しくありません。

さらに毎週100アイテム前後の新商品が発売され、同じくらいの商品が終売になります。

つまり、毎週バックルームの商品が大きく入れ替わる仕事です。


オーナー研修で最初に感じた違和感

オーナー研修で初めて納品や品出しを経験した時、私はバックルームを見て驚きました。

商品がどこにあるのか分からない。

備品も探さないと見つからない。

「あれはどこですか?」

そんなやり取りが何度もありました。

その時、私は、

「この仕事は経験だけでは回らない。仕組みが必要だ。」

と感じました。

そこで開業後、最初に取り組んだのが5Sでした。


私が実践した5S

まず決めたことは、

「使わない物は置かない。」

ということです。

不要な備品は処分する。

過剰在庫は持たない。

置き場所を決める。

誰が見ても分かるようにする。

ルールを統一する。

特別なことではありません。

しかし、この当たり前を毎日続けました。

その結果、担当社員が店舗へ来るたびに、

「バックルームの在庫が少ないですね。」

「事務所がきれいですね。」

と言われるようになりました。

私は、

片付いていることが目的ではない

と思っています。

管理する物が少なければ、

探す時間が減ります。

異常にもすぐ気付きます。

結果として仕事が速くなります。


品減りにも大きな効果があった

コンビニには、

品減り

という重要な管理項目があります。

万引き。

レジの打ち間違い。

従業員による不正。

こうした損失を管理する数字です。

私の店舗では、開業以来、年間5万円以内という水準を維持しています。

もちろん、5Sだけが理由ではありません。

しかし私は、

整理・整頓された店舗ほど異常が目立ちやすくなることを実感しています。

「あの商品がない。」

「備品の数が合わない。」

「いつもと違う。」

こうした小さな違和感にスタッフ全員が気付きやすくなります。

私は、

5Sとは不正やミスを防ぐ仕組みでもある

と考えています。


5Sは情報整理にも役立つ

私は、5Sは物だけではないと思っています。

情報も同じです。

本部からは毎週多くの共有事項が届きます。

もちろん、どれも大切な情報です。

しかし、そのままスタッフへ伝えても、本当に必要なことが埋もれてしまいます。

だから私は、

内容を整理し、

必要なことだけを抜き出し、

分かりやすく伝えるようにしています。

情報も物と同じです。

増えれば増えるほど、管理は難しくなります。

私は5Sの本質とは、

「管理する対象を減らし、本当に大切なことへ集中できる状態をつくること」

だと考えています。


PDCAは「改善」より「考える習慣」

PDCAとは、

  • Plan(計画)
  • Do(実行)
  • Check(検証)
  • Action(改善)

を繰り返す考え方です。

私は、

PDCAの価値は改善そのものではないと思っています。

一番大切なのは、

考える習慣を身に付けることです。

売上が下がった理由は何か。

廃棄が増えた理由は何か。

人件費が上がった原因は何か。

数字には必ず理由があります。

その理由を考え続けること。

この積み重ねが、会社を少しずつ強くしていきます。


変えられないことより、変えられること

最低賃金。

物価上昇。

人口減少。

人手不足。

これらは私たちには変えられません。

しかし、

売場づくり。

教育。

発注。

作業手順。

情報共有。

こうしたことは、自分たちで改善できます。

私は、

経営とは、変えられることに集中する仕事だと思っています。

PDCAとは、

そのための考え方です。

問題を放置せず、小さいうちに改善する。

その積み重ねが、長く利益を残せる会社をつくります。


私は仕組みで経営してきた

私は、学歴も特別な才能もありません。

だからこそ、

仕組みで経営してきました。

5Sも。

PDCAも。

難しいことではありません。

必要なのは、

知識よりも、

続けることです。


まとめ

私は10年以上コンビニを経営してきました。

その中で一番感謝しているのは、サラリーマン時代に教わった5SとPDCAです。

当時は、

「面倒だな。」

と思っていました。

しかし今では、あの時学んだことが会社を支えてくれています。

経営とは、

特別なことをすることではありません。

当たり前のことを、

誰よりも当たり前に続けることです。

整理する。

考える。

改善する。

また考える。

この積み重ねが、会社を少しずつ強くしていきます。

私は今でも、

5SとPDCAを特別な経営手法だとは思っていません。

利益を残し続けるための「当たり前」を、毎日積み重ねること。

それが、10年以上コンビニ経営を続けてきた私が、今でも一番大切にしている経営の基本です。

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