開業までの2か月、私が一番つらかったこと|コンビニオーナーになる前の不安な日々【第9話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 体験談

はじめに

こんにちは、コンビニ大家です。

前回は、初めて経営する店舗が決まるまでのことをお話ししました。

店舗が決まり、いよいよ開業へ向けて準備が始まります。

しかし、店舗が決まったからといって、すぐに営業を始められるわけではありませんでした。

オープンまでは約2か月。

社会人になってから初めてといえる長い時間ができました。

「自由な時間があって羨ましい。」

そう思われるかもしれません。

でも、当時の私は、そんな気持ちにはまったくなれませんでした。

自由な時間はあっても、心には大きな不安がありました。

今回は、会社を辞めてから開業するまでの約2か月間、私がどのような毎日を過ごしていたのかをお話しします。


幸い収入はありました

会社は退職しましたが、有給休暇が残っていたため、その間も給与は支給されていました。

収入が完全になくなったわけではありません。

その点は、本当に助かりました。

もし有給休暇がなかったら、精神的な余裕はもっとなくなっていたと思います。

とはいえ、仕事をしていない毎日は、どこか落ち着きませんでした。

会社員だった頃は、毎朝決まった時間に起きて出勤し、仕事をすることが当たり前でした。

その生活が突然なくなります。

朝起きても、会社へ行く必要はありません。

時間はたくさんあります。

それなのに、心はまったく落ち着きませんでした。

「自分は今、何をしているんだろう。」

そんな気持ちになる日もありました。


妻は働き、私は家で待つだけでした

妻は毎日パートへ出掛けます。

私は家で、本部からの連絡を待つだけです。

独立を決めたのは自分です。

だからこそ、

家族に対して、どこか申し訳ない気持ちがありました。

「自分だけ家にいて、本当にいいのだろうか。」

そんな思いが頭をよぎることもありました。

平日の昼間に家にいる生活にも、なかなか慣れません。

近所の人と顔を合わせるたびに、

「仕事を辞めた人だと思われているのではないか。」

そんなことまで考えてしまいました。

もちろん、誰かに何かを言われたわけではありません。

今思えば、すべて自分の思い込みです。

それだけ将来への不安が大きかったのでしょう。


一番つらかったのは「何もできない時間」でした

時間だけはたくさんありました。

釣りへ行くこともできます。

遊びに出掛けることもできます。

でも、その気にはなれませんでした。

仕事をしていない自分が遊ぶことに、どこか罪悪感を感じていたからです。

それ以上に、

「本当に経営者としてやっていけるのだろうか。」

という不安が、頭から離れませんでした。

まだ店舗はオープンしていません。

できることは限られています。

しかし、待っているだけの時間ほど長く感じるものはありませんでした。


待つだけでは終わりたくありませんでした

何もしない時間が一番つらかった私は、担当社員にお願いをしました。

「開店までの間、直営店で働かせてもらえませんか。」

もちろん給料はいりません。

少しでも現場を経験したかったのです。

担当社員も快く受け入れてくださり、私は開業前から直営店で働かせてもらうことになりました。

そこで学んだのは、

  • 接客
  • 品出し
  • 発注
  • 売場づくり
  • 清掃
  • 商品管理

など、実際の店舗運営でした。

研修とは違い、実際に営業している店舗には独特の緊張感があります。

お客様の流れ。

スタッフ同士の連携。

時間帯ごとの忙しさ。

現場に立って初めて分かることが数多くありました。

今振り返っても、この経験は開業後、本当に役立ったと思います。


不安は、行動することで少しずつ小さくなりました

店舗工事は少しずつ進み、オープンの日も近づいてきます。

店内には設備が入り、少しずつコンビニらしい姿になっていきました。

期待もありました。

しかし、それ以上に不安の方が大きかったことを覚えています。

それでも、家で考えているだけでは何も変わりません。

だから私は、自分から動くことを選びました。

今振り返ると、この時の経験が私の考え方の原点になっています。

不安は、考えているだけでは消えません。

行動することでしか、小さくならない。

これはコンビニ経営だけではありません。

資産形成も同じです。

投資も同じです。

人生も同じだと思っています。

行動すれば、失敗することもあります。

でも、何もしなければ何も変わりません。

この2か月は、そのことを私に教えてくれました。


まとめ

開業までの約2か月は、社会人になって初めて経験する「待つ時間」でした。

自由な時間はありました。

しかし、心はまったく自由ではありませんでした。

将来への期待。

家族への責任。

経営者としてやっていけるのかという不安。

さまざまな思いが頭の中を巡る毎日でした。

それでも、私は待つだけでは終わりたくありませんでした。

自分から直営店で働かせてもらい、少しでも経験を積もうと行動しました。

その経験は、開業後の大きな財産になりました。

今の私は、

「待つより動く。」

この言葉を大切にしています。

あの2か月があったからこそ、この考え方が身についたのだと思います。


次回予告

オープンまで、あとわずか。

店舗には商品が並び始め、スタッフも集まり、いよいよ開店準備が本格化します。

期待と不安が入り混じる中、私は「いよいよ経営者になる」という実感が湧いてきました。

しかし、その高揚感とは裏腹に、本部社員が帰った後、自分たちだけで本当に店を運営できるのかという不安も日に日に大きくなっていきます。

次回、第10話

「オープン前夜|夢だったコンビニオーナーが、いよいよ現実になる日」

開店準備の様子と、オープン前日に感じていた期待や緊張、そしてオーナーとして迎えた最初の夜を振り返ります。

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