コンビニ経営に社労士は必要?人を雇うなら私が顧問契約を勧める理由【第36話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 体験談

こんにちは、コンビニ大家です。

税理士と同じように、よく聞かれる質問があります。

「社労士は必要ですか?」

私の答えは明確です。

「人を雇うのであれば、私は必要だと思います。」

もちろん、会社の規模や考え方によって答えは変わるでしょう。

しかし、10年以上コンビニを経営し、多くのスタッフや社員と一緒に働いてきた今だからこそ、私はそう考えています。

今回は、私が社労士と顧問契約を続けている理由をお話しします。


社会保険の手続きだけなら自分でもできる

誤解されがちですが、社会保険への加入手続きや資格取得・喪失の届出は、社労士がいなくても行えます。

実際、手続きそのものはそれほど難しくありません。

だから私は、

社会保険の手続きだけを目的に顧問契約を結ぶ必要はない

と思っています。

社労士の価値は、そこではありません。


私が社労士にお願いしていること

私がお世話になってきたのは、

・就業規則の作成・見直し

・36協定の作成・届出

・キャリアアップ助成金の申請

・労務相談

・法改正への対応

などです。

毎月頻繁に相談するわけではありません。

何か月も連絡しないこともあります。

それでも私は、顧問契約を続けています。


顧問契約を結んだ本当の理由

きっかけは、2号店の店長でした。

当時、その店長はスタッフとの信頼関係をうまく築くことができませんでした。

スタッフを一人の人間として尊重するよりも、「仕事をしてもらう人」という意識が強く、仕事が思うようにできないスタッフを見下すような言動もありました。

私は何度も注意しました。

「人は物ではない。」

「相手を尊重しなければ信頼関係は築けない。」

そう伝え続けました。

しかし、その時は本当の意味では理解できていなかったのだと思います。

会社として求める仕事をスタッフに協力してもらえず、思うように現場が動かない。

焦りから言葉が強くなる。

その強い言葉がスタッフを追い詰めてしまう。

スタッフが退職する。

精神的に負担を感じて休職する。

さらに人手不足になる。

現場に余裕がなくなる。

そんな悪循環が続いてしまいました。

店長自身も、自分が原因で人が辞め、現場が崩れていく姿を目の当たりにする中で、少しずつ気付いていきました。

人は命令では動きません。

信頼関係があって初めて、人は力を貸してくれる。

私はこの経験を通して、人の問題は経営者だけでは解決できないことがあると痛感しました。

だからこそ、第三者である社労士の存在が必要だったのです。


社労士は会社だけではなく、人も守る

私は以前、

「信用は資産」

という記事を書きました。

信用は、お客様だけではありません。

スタッフとの信頼関係も、会社にとって大切な資産です。

労務問題が起これば、

会社だけではなく、

店長も、

社員も、

スタッフも傷つきます。

だから私は、

社労士は会社だけを守る専門家ではなく、

会社で働くすべての人を守る専門家

だと思っています。


現在も顧問契約を続けている理由

現在は、大きな労務トラブルがあるわけではありません。

それでも顧問契約を続けています。

理由は、

スタッフとの信用を裏切らないためです。

労働関係の法律は毎年のように変わります。

社会保険制度。

育児・介護制度。

有給休暇。

雇用契約。

就業規則。

経営者一人ですべてを把握し続けることは簡単ではありません。

そのため私は、法改正のタイミングなどで社労士へ相談し、

「会社として、どう対応するべきか。」

というアドバイスをいただいています。


第三者だからこそ信頼される

スタッフへ制度を説明する時も、

私が

「こう変わります。」

と説明するだけでは、不安に感じる人もいます。

しかし、

「社労士の先生にも確認し、この内容で進めます。」

と説明すると、

安心して受け入れてくれることが多くあります。

社労士は法律の専門家です。

第三者という立場だからこそ、スタッフも安心できます。

私は、

社労士がいることで会社の信用も守られていると感じています。


社会保険は人への投資

最近では、本部も働きやすい職場づくりの一環として、社会保険への加入を推奨するようになったと感じています。

もちろん、加入を義務付けるものではありません。

最終的に判断するのはオーナーです。

社会保険へ加入すれば、会社の負担は増えます。

だからこそ、

利益を安定して残せる経営が必要になります。

私は、

社会保険はコストではなく、

人への投資

だと思っています。

利益があるから福利厚生を充実させられる。

利益があるから安心して働ける環境をつくれる。

安心して働ける会社だから、人が育ち、定着していく。

その順番が大切だと考えています。


社労士は会社の保険

社労士は毎日お世話になる存在ではありません。

しかし、

交通事故と同じように、

労務トラブルも、

「起きないだろう。」

と思っていても起きます。

だから私は、

社労士への顧問料を単なる経費とは考えていません。

会社を守る保険。

社員を守る保険。

店長を守る保険。

そして、

経営者である自分自身を守る保険です。

私は、社労士は問題が起きてから相談する人ではなく、

問題を起こさない会社をつくるためのパートナー

だと思っています。


まとめ

税理士は、

会社のお金を守るパートナーです。

社労士は、

会社と働く人を守るパートナーです。

どちらも毎日活躍するわけではありません。

しかし、必要な時に相談できる専門家がいる安心感は、経営者にとって何ものにも代えがたい財産です。

私は10年以上コンビニを経営してきて、一つ確信しています。

人を雇うということは、その人の生活と人生の一部を預かるということです。

だからこそ、経営者は利益だけではなく、安心して働ける環境も整えなければなりません。

私は社労士への顧問料を、単なる経費ではなく、

会社の未来、働く人たちの未来、そして会社の信用を守るための投資だと考えています。

人を雇う以上、一人で経営する必要はありません。

専門家の力を借りながら、会社も人も長く守っていくことが、経営者の大切な役割だと私は思っています。

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