はじめに
こんにちは、コンビニ大家です。
前回は、セブン‐イレブンのオーナー研修についてお話ししました。
約2週間の研修を終えた私は、
「これだけ学んだから、きっと何とかなる。」
そんな自信を持っていました。
次はいよいよ、自分が経営する店舗を決める段階です。
しかし、この店舗選びが、その後の経営を大きく左右することになるとは、当時の私は想像もしていませんでした。
今回は、私が初めて経営する店舗が決まるまでの経緯と、その時に感じていたことをお話しします。
※現在とは契約制度や店舗紹介の方法が異なる場合があります。この記事は、私が加盟した当時の実体験です。
新店と既存店という二つの選択肢
コンビニオーナーになる場合、大きく分けて二つの選択肢があります。
一つは、新しくオープンする店舗を経営する**「新店」**。
もう一つは、すでに営業している店舗を引き継ぐ**「既存店」**です。
当時の私は、その違いを深く理解していませんでした。
新店も既存店も、「コンビニオーナーになる」という意味では同じだと思っていたのです。
しかし、10年以上経営してきた今は、その違いの大きさを実感しています。
既存店であれば、
- 過去の売上
- 利益
- 客数
- 曜日ごとの傾向
- 季節ごとの変動
など、多くの実績データを見ることができます。
数字を基に経営計画を立てられることは、大きな安心材料になります。
一方、新店はデータがありません。
どれくらい売れるのか。
どれくらい利益が残るのか。
すべてが未知数です。
期待もありますが、不確実性も大きいスタートになります。
当時の私に選択肢はありませんでした
しかし、当時の私には既存店を選ぶという発想はありませんでした。
それ以上に、私はすでに会社を退職していました。
毎月の給料はありません。
家族もいます。
生活費は減っていく一方です。
一日でも早く開業しなければ、生活そのものが成り立たなくなってしまいます。
そのため、私にとって最も重要だったのは、
「できるだけ早く開業すること」
でした。
結果として、新店でスタートすることになりました。
今思えば、「選んだ」というより、「その道しかなかった」という方が正しい表現かもしれません。
店舗が決まるまでの2か月は長く感じました
研修が終わっても、すぐに店舗が決まるわけではありませんでした。
本部からの連絡を待つ日々が続きます。
地域によっては、新店を希望して何年も待つ方もいると聞いていました。
私は約2か月で店舗が決まりましたが、その2か月でさえ、とても長く感じました。
会社は辞めています。
収入もありません。
開業準備を進めながらも、
「本当に店舗は決まるのだろうか。」
「いつ開業できるのだろうか。」
そんな気持ちになることもありました。
毎日電話が鳴るたびに、
「本部からではないか。」
と期待していたことを覚えています。
当時は期待の方が大きかった
ようやく店舗が決まった時は、本当にうれしかったです。
いよいよ自分の店を持てる。
そんな気持ちでいっぱいでした。
新しい店舗を、自分の力で育てていく。
当時は、不安よりも期待の方が大きかったと思います。
説明会では、地区平均の日販は約65万円と聞いていました。
もちろん、最初からその数字になるとは思っていません。
それでも、
「日販50万円くらいは売れるだろう。」
そんな楽観的な気持ちがありました。
今振り返ると、その考えは少し甘かったと思います。
経営は期待どおりには進みません。
数字は、自分の願望ではなく、現実を映し出します。
そのことを私は、このあと身をもって知ることになります。
今なら「期待」より「数字」を見ます
10年以上経営してきて、強く思うことがあります。
店舗選びで一番大切なのは、
期待ではなく数字を見ることです。
立地。
商圏。
競合店の状況。
交通量。
周辺人口。
そして、既存店であれば過去の売上や利益の推移。
これらは、その後の経営を大きく左右します。
もちろん、努力で改善できることもあります。
接客を工夫する。
売場を改善する。
スタッフを育成する。
こうした努力は必ず必要です。
しかし、努力だけでは変えられない条件もあります。
だからこそ、開業前の判断が重要なのです。
当時の私は、そのことを十分理解していませんでした。
今なら、まず数字を見て、リスクを確認し、その上で経営判断をします。
これは10年以上現場で経営を続けてきたからこそ、たどり着いた考え方です。
まとめ
私は新店を選んだというより、新店で始めるしかありませんでした。
会社を辞め、収入がない状態で、本部からの連絡を待ち続けた約2か月。
ようやく店舗が決まった時の安心感と喜びは、今でも忘れることができません。
当時の私は期待でいっぱいでした。
自分ならきっとできる。
努力すれば結果はついてくる。
そんな前向きな気持ちで開業を迎えようとしていました。
しかし、今の私なら、
「期待だけで判断せず、数字でリスクを判断する。」
このことを最初に伝えたいと思います。
店舗選びは、コンビニ経営のスタート地点です。
その一つの判断が、その後の経営を大きく左右することもあります。
だからこそ、慎重すぎるくらい慎重に判断してほしい。
それが、10年以上コンビニ経営を続けてきた私から、これから開業を目指す方へ伝えたいことです。
次回予告
店舗が決まっても、すぐにオープンできるわけではありません。
研修を終えた私は、会社を辞めた状態で本部からの連絡を待ちながら、開業の日を迎える準備を進めていました。
期待と不安が入り混じる毎日。
そして、ようやく迎えたオープンの日。
そこには、研修では想像できなかった現実が待っていました。
次回、第9話「開業までの2か月|会社を辞めた私が本部からの連絡を待ち続けた日々」
開業を待つ時間に感じていた不安や期待、そしてオープン前だからこそ考えていたことを、実体験をもとにお話しします。
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