こんにちは、コンビニ大家です。
前回の記事では、毎月50万円を「月次引出金」として設定した場合でも、税金や社会保険料、税理士費用などを考慮すると、実際に生活費として使えるお金は約40万円になるというモデルケースをご紹介しました。
では、
コンビニオーナー夫婦は、本当に月40万円で生活できるのでしょうか。
今回は、一つのモデルケースとして、実際の家計をシミュレーションしてみます。
モデルケース
今回は、
- 夫婦2人
- 子ども1人
- 持ち家(住宅ローンあり)
- 自家用車2台
という家庭を想定します。
毎月の生活費を試算すると、
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 住居費 | 10万円 |
| 食費 | 8万円 |
| 水道・光熱費 | 2万円 |
| 通信費 | 2万円 |
| 車両費 | 4万円 |
| 教育費 | 3万円 |
| 保険 | 2万円 |
| 日用品 | 2万円 |
| 固定資産税など積立 | 2万円 |
| 娯楽・交際費 | 3万円 |
| 予備費 | 2万円 |
| 合計 | 約40万円 |
もちろん、地域や家族構成によって違いはあります。
しかし、この程度の生活費になる家庭は決して珍しくないと思います。
思っていたより厳しいと感じるかもしれない
この数字を見ると、
「思っていたより余裕がない。」
と感じる方もいるでしょう。
私も開業前にこの数字を見ていたら、同じように感じたと思います。
しかし、私はコンビニオーナーという仕事を悲観しているわけではありません。
むしろ、
裁量権の大きいサラリーマン
という表現が、一番近いと思っています。
会社員のように本部がブランドや商品、物流、システムを整えてくれる一方で、
店舗経営の判断はすべてオーナー自身が行います。
つまり、
自由もある。
責任もある。
それがコンビニオーナーという仕事です。
起業家とは少し違う
私はコンビニオーナーを、
ゼロから事業を立ち上げる起業家とも少し違うと思っています。
一般的な起業では、
商品を作り、
販路を開拓し、
ブランドを育て、
すべて自分で構築しなければなりません。
一方、コンビニでは、
- ブランド
- 商品
- POSシステム
- 物流網
- 商品開発
など、本部が長年かけて築いた仕組みを活用できます。
そのため、
起業家よりリスクは低く、
利益も比較的安定しやすいという特徴があります。
だから私は、
「経営を学ぶには非常に優れたビジネスモデル」
だと思っています。
借入金返済は将来の資産になる
開業時には商品在庫などの借入金が発生します。
今回のモデルケースでは、
毎月約23万円を返済していく計算でした。
この返済だけを見ると、
「毎月23万円も払うのか。」
と感じるかもしれません。
しかし、この返済は単なる支出ではありません。
借入金を完済すると、
それまで返済に充てていた資金は、
月次引出金としてオーナーが受け取れるようになります。
つまり、
売上が変わらなくても、
毎月自由に使えるお金は増えていきます。
さらに、
返済した商品在庫は消えてしまうわけではありません。
コンビニを卒業する際には、
店舗に残っている商品在庫と精算される仕組みになっています。
もちろん、利益や資金繰りを考えながら引出金を設定する必要はあります。
それでも、
借入金返済が終わることは、
経営にとって大きな安心材料になります。
コンビニ経営は「利益」と「キャッシュフロー」を見る仕事
私は20年以上コンビニを経営してきました。
その中で強く感じるのは、
売上だけでは経営は分からない
ということです。
利益が出ていても、
キャッシュフローが悪ければ苦しくなります。
逆に、
利益がそれほど大きくなくても、
資金繰りが安定していれば、
会社は長く続けられます。
だから私は、
毎月の売上よりも、
利益、
キャッシュフロー、
年間予算
この3つを重視しています。
まとめ
コンビニ経営は、
一攫千金を狙う仕事ではありません。
しかし、
数字を理解し、
利益とキャッシュフローを管理し、
毎年少しずつ会社を強くしていく。
そんな経営ができれば、
長く安定した資産形成につながる仕事だと思っています。
開業直後は、
借入金返済や税金などで負担を感じるかもしれません。
しかし、その負担は永遠には続きません。
借入金返済が進み、
チャージ軽減制度の対象になり、
利益が積み上がっていくことで、
会社は少しずつ体力を付けていきます。
だから私は、
コンビニ経営は短距離走ではなく、マラソンだと考えています。
大切なのは、一時的に大きく稼ぐことではありません。
会社に利益を残し、10年後、20年後も安心して経営を続けられる土台をつくること。
それが、私がコンビニ経営を続ける中でたどり着いた答えです。
次回は、
契約から5年が経過した場合、
チャージ軽減制度や借入金返済によって利益とキャッシュフローがどのように改善するのかを、実際の数字を使ってシミュレーションしていきます。
おすすめ記事





コメント