こんにちは、コンビニ大家です。
前回までの記事では、開業1年目をモデルケースとして、利益やキャッシュフロー、家計についてシミュレーションしてきました。
「思っていたより厳しい。」
そう感じた方も多かったのではないでしょうか。
しかし、コンビニ経営は開業1年目だけで判断する仕事ではありません。
今回は、契約から5年が経過した場合、利益がどれくらい変化するのかを実際の数字で計算してみます。
今回の前提条件
今回は次の条件で試算します。
- 日販65万円
- 月商1,950万円
- 売上総利益率30%
- 月間売上総利益585万円
なお、セブン‐イレブンの全店平均日販は近年約70万円前後で推移しています。
今回は、平均よりやや控えめな日販65万円をモデルケースとして計算しました。
売上は開業1年目と5年後で変わらないものとします。
変わるのは、本部チャージだけです。
5年後に利益が増える理由
私が契約している制度では、
- 開業初年度から24時間営業による2%のチャージ軽減
- 契約5年経過後にさらに3%のチャージ軽減
- 売上総利益550万円以上で月額3万5,000円のチャージ減額
が適用されます。
その結果、利益は次のように変化します。
| 項目 | 初年度 | 5年後 |
|---|---|---|
| 本部チャージ | 347万4,000円 | 332万円 |
| オーナー利益 | 237万6,000円 | 253万円 |
| 月間営業利益 | 約73万600円 | 約88万4,600円 |
| 年間営業利益 | 約876万6,000円 | 約1,061万5,000円 |
つまり、
- 月間営業利益は約15万4,000円増加
- 年間営業利益は約185万円増加
という試算になります。
売上がまったく変わらなくても、契約年数の経過だけで利益構造はここまで改善します。
借入金返済も経営を楽にする
5年間で商品在庫の借入金返済も大きく進みます。
借入金を完済すると、それまで返済に充てていた資金を追加送金として設定できるようになります。
つまり、
- 本部チャージが軽くなる
- 借入金返済が終わる
- 手元に残るお金(キャッシュフロー)が増える
という三つの変化が同時に起こります。
売上だけでは分からない部分で、経営は着実に改善していくのです。
私が伝えたいこと
コンビニ経営は、開業1年目だけを見ると厳しく感じるかもしれません。
しかし、実際の経営は一年で終わるものではありません。
チャージ軽減制度や借入金返済によって利益構造は少しずつ改善し、経営の安定性は高まっていきます。
だから私は、コンビニ経営を**「短距離走ではなくマラソン」**だと考えています。
大切なのは、目先の利益だけを見ることではありません。
5年後、10年後まで見据えて経営計画を立てることです。
まとめ
今回の試算では、売上が変わらなくても、
- 月間営業利益は約15万円増加
- 年間営業利益は約185万円増加
という結果になりました。
さらに、5年間で商品在庫の借入金返済が進むことで、キャッシュフローも改善します。
もちろん、最低賃金の上昇や物価高など、経営環境は常に変化します。
それでも、チャージ軽減制度や借入金返済によって利益構造が改善することは、コンビニ経営の大きな特徴です。
私は、コンビニ経営で最も重要なのは、開業1年目の利益ではなく、長く続けられる経営をすることだと考えています。
それが、10年以上コンビニを経営してきた私がたどり着いた結論です。
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