はじめに
SEMC使い方講座も、今回で第5回となりました。
SEMCとは?
SEMCとは、
S = Seven Eleven(セブン‐イレブン)
M = Management(経営)
C = Calculator(シミュレーター・計算機)
の頭文字を組み合わせた、
「Seven Eleven Management Calculator(セブン‐イレブン経営シミュレーター)」
です。
私が10年以上セブン‐イレブンを経営する中で、「利益を数字で見える化できるツールがあれば、もっと経営判断がしやすくなる」と感じたことが開発のきっかけでした。
「売上は伸びているのに、なぜ利益が残らないのか。」
「人件費を1時間削減すると利益はいくら増えるのか。」
「廃棄率を改善するとオーナー夫妻の平均時給はどう変わるのか。」
「チャージや優遇制度は利益にどれだけ影響するのか。」
こうした疑問を、感覚ではなく数字で判断できるようにすることを目的に開発しました。
SEMCでは、
- 売上シミュレーション
- GP率シミュレーション
- 人件費シミュレーション
- 廃棄シミュレーション
- チャージシミュレーション
- 優遇制度の自動判定
- オーナー夫妻の平均時給
などを、一つの画面で確認できます。
私は10年以上コンビニを経営する中で、利益を左右するのは「勘」や「経験」だけではなく、数字を理解し、数字をもとに経営判断することだと実感してきました。
SEMCは単なる計算ソフトではありません。
利益を見える化し、経営判断をサポートするためのツールです。
そして今後も、
- 新契約制度への対応
- 最低賃金上昇シミュレーション
- 平均日販80万円シミュレーション
- 将来の制度変更への対応
など、現役オーナーだからこそ必要だと感じる機能を追加しながら進化させていく予定です。
私の目標は、SEMCを通じて一人でも多くのオーナーが**「利益が残るコンビニ経営」**を実現できるよう、お手伝いすることです。
これまで、
- 初期設定
- 人件費
- 廃棄
- 売上
について解説してきました。
そして今回ご紹介するのが、SEMC最大の特徴でもある
「チャージシミュレーション」
です。
私は10年以上コンビニを経営してきましたが、セブン‐イレブンのチャージ制度ほど複雑な仕組みはないと感じています。
契約タイプだけではなく、
- 加盟年数
- 24時間営業
- 複数店経営
- 年換算GP
- 地域区分
- 新インセンティブ
など、多くの条件が重なり、実際に自店舗がどれだけ優遇されているのか把握することは簡単ではありません。
そこで、誰でも数字で理解できるように開発したのがSEMCです。
GP判定(優遇・判定)がSEMC最大の特徴

店舗情報を入力するだけで、
- 24時間営業減額
- 複数店減額
- 加盟年数減額
- 年換算GP減額
を自動判定します。
さらに、
- 合計減額率
- 新インセンティブ
- 地域控除額
- 合計優遇額
まで自動計算します。
複雑なチャージ制度を数字で見える化できることが、SEMC最大の特徴です。
Aタイプで比較

加盟5年未満・1号店を基準に比較します。
優遇制度が少ない状態では、
合計減額率は3%となります。
優遇制度で利益はここまで変わる

加盟15年以上・複数店・年間実績条件を満たすと、
合計減額率は12%となり、
利益は大きく改善します。
同じ売上でも、
契約条件だけで利益は大きく変わる
ことが分かります。
Cタイプでも比較


Cタイプも、
加盟年数や年間実績によって利益が変化します。
SEMCでは、
Aタイプ・Cタイプのどちらでも、
利益への影響を自動計算できます。
チャージを理解すると経営判断が変わる
チャージ制度を理解する目的は、
計算できるようになることではありません。
例えば、
- GPをあと500万円伸ばしたらどうなるか
- 加盟15年で利益はいくら増えるか
- 複数店では利益はどう変わるか
将来の経営判断を数字で考えられるようになります。
SEMCでできることはこれからさらに広がる
SEMCは現在の利益シミュレーションだけではありません。
今後予定されている制度変更にも対応していく予定です。
例えば、契約更新時(加盟15年経過後)には、
を選択できる制度が予定されています。
SEMCでは、
現在の契約と新契約を比較し、
どちらが利益を残せるのか
までシミュレーションできるよう対応を進めていきます。
人件費高騰にも対応
最低賃金の上昇は、
これからのコンビニ経営に大きな影響を与えます。
SEMCでは、
例えば時給1,500円を入力するだけで、
- 人件費
- 最終利益
- オーナー夫妻平均時給
まで確認できます。
さらに、
- どこまで人件費を吸収できるか
- 廃棄をどれだけ改善すれば利益を維持できるか
といった将来シミュレーションにも活用できます。
平均日販80万円は本当に利益が残るのか
阿久津社長は、
平均日販80万円という目標を掲げています。
もちろん売上を伸ばすことは重要です。
しかし、
オーナーにとって本当に重要なのは、
利益がどれだけ残るのか
です。
例えば、
平均日販80万円になっても、
- 人件費
- 廃棄
- GP率
が悪化すれば、
利益は思ったほど残らないかもしれません。
SEMCでは、
自店舗の実際の数値
を入力することで、
平均日販80万円になった場合、
本当に利益が増えるのかを検証できます。
私は、
売上目標より、
利益目標
を持つことが重要だと思っています。
私がSEMCを作った理由
私は10年以上コンビニを経営してきました。
その中で感じたのは、
数字を理解しないまま経営判断をしているオーナーが少なくないということです。
売上はお客様が決めます。
GP率も立地や客層によって変わります。
しかし、
- 人件費
- 廃棄
- 発注精度
- 作業効率
これらはオーナー自身が改善できます。
私は、
コントロールできない数字に一喜一憂するより、
コントロールできる数字を改善し続けること
が、
利益の残る経営につながると考えています。
SEMCは完成ではありません
SEMCは、完成したシステムではありません。
現役コンビニオーナーとして店舗を運営しながら、日々感じる課題や制度の変化を反映し、今も改良を続けています。
制度が変われば、SEMCも進化します。
最低賃金の上昇、新しい加盟契約制度、物価や光熱費の高騰など、コンビニ経営を取り巻く環境はこれからも大きく変化していくでしょう。
だからこそ私は、現役オーナーだからこそ分かる視点を大切にしながら、SEMCを進化させ続けます。
そして、このブログを通じて、
- 数字を理解すること
- 利益を最大化すること
- オーナーの時間の価値を高めること
を皆さんと一緒に考えていきたいと思っています。
「利益が残るコンビニ経営」
その実現のために、SEMCが少しでもお役に立てれば幸いです。
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次回予告
第101話|年間実績判定を攻略する
年間GP5,000万円・7,000万円の優遇制度は、利益にどれほど影響するのでしょうか。
SEMCを使って、
- 5,000万円を超えるメリット
- 7,000万円を目指す価値
- 年間実績判定をどのように経営へ生かすのか
を実際のシミュレーションを交えながら詳しく解説します。

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