契約を続けるほど利益は増える|インセンティブチャージ制度を10年以上経営したオーナーが解説【第67話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 数値管理

こんにちは、コンビニ大家です。

第66話では、「従業員独立支援制度」について解説しました。

この制度の大きなメリットは、通常より早く**5年経過オーナーと同じインセンティブチャージ(3%軽減)**が適用されることです。

では、このインセンティブチャージには、どのような意味があるのでしょうか。

私は、この制度は単なる優遇制度ではなく、長く経営を続けるオーナーを支える仕組みだと考えています。

今回は、モデルケースを使いながら、インセンティブチャージが利益に与える影響を見ていきます。


インセンティブチャージとは

私が契約している制度では、

  • 契約から5年経過でチャージ3%軽減
  • 契約満了後(15年以降)はさらに4%軽減

となっています。

合計すると、チャージ率は7%軽減されます。

「7%軽減」と言われても、実際にどれくらい利益が改善するのかイメージしにくいと思います。

そこで、モデルケースで見てみましょう。


モデルケースでシミュレーション

今回は、

  • 日販:65万円
  • 売上総利益率:30%
  • 月間売上総利益(GP):604万5,000円
  • Cタイプ契約
  • 24時間営業

をモデルケースとして計算します。

契約年数本部チャージオーナー総利益
契約~4年356万2,850円248万2,150円
5年以上338万1,500円266万3,500円
15年以上313万9,700円290万5,300円

インセンティブチャージの流れ

売上総利益(GP)
604万5,000円
   ↓

【契約~4年】
本部チャージ
356万2,850円

   ↓

【5年以上】
338万1,500円
(月間 約18万円改善)

   ↓

【15年以上】
313万9,700円
(月間 約42万円改善)

   ↓

オーナー総利益

248万円
 ↓

266万円
 ↓

291万円

このモデルケースでは、契約開始時と15年以上を比較すると、本部へ支払うチャージは毎月約42万円、年間では約507万円減少します。

その分、オーナー総利益は約248万円から約291万円まで改善します。

長く経営を続けることが、そのまま利益改善につながる制度であることが分かります。


本部にも大きな投資がある

チャージだけを見ると、

「本部の取り分が多い」

と感じる方もいるかもしれません。

しかし、私は本部にも本部の立場があると考えています。

Cタイプ店舗では、本部が土地・建物・設備などへ多額の先行投資を行います。

さらに、

  • 店舗改装
  • 商品開発
  • システム開発
  • 物流網の維持
  • 本部社員の人件費
  • 建物・設備の修繕

など、店舗運営を支えるための継続的な投資も必要です。

私は、このような背景を考えると、本部がチャージを設定している理由も理解できます。


長く続けることにも価値がある

一方で、オーナーも長く経営を続けることでチャージが軽減されます。

本部は、長く経営してくれるオーナーが増えることで、安定した店舗運営につながります。

オーナーは、チャージ軽減によって利益が改善し、さらに経営を続けやすくなります。

私は、この制度は本部とオーナー双方にメリットがある長期的なパートナーシップを支える仕組みだと考えています。


インセンティブチャージだけでは利益は残らない

もちろん、チャージが軽減されるだけで利益が残るわけではありません。

近年は、

  • 最低賃金の上昇
  • 人件費の増加
  • 光熱費の上昇
  • 修繕費の増加

など、店舗を取り巻く環境は年々厳しくなっています。

だからこそ、チャージ軽減によって増えた利益を生活費として使い切るのではなく、

  • 将来の設備投資
  • 修繕費
  • 内部留保
  • 資金繰り

に回すことが重要です。

制度は経営を助けてくれます。

しかし、利益を残せるかどうかは日々の経営努力で決まります。


まとめ

私は10年以上コンビニを経営して感じています。

インセンティブチャージは、単なる優遇制度ではありません。

本部は店舗へ多額の投資を行い、オーナーは店舗を守り続けます。

その双方の努力を支える仕組みが、この制度だと考えています。

ただし、チャージが軽減されたからといって安心はできません。

利益が増えた時こそ、その利益を会社に残し、将来の設備投資や資金繰りに備えることが重要です。

目先の利益ではなく、10年後、20年後も続けられる会社をつくること。

私は、それがコンビニ経営で最も大切なことだと考えています。

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