こんにちは、コンビニ大家です。
私は10年以上コンビニを経営しています。
開業当初は、「売上が伸びれば利益も増える」と考えていました。
しかし、現実は違いました。
以前公開した**「コンビニ開業後の現実|日販30万円台…私が経験した地獄の半年間【第12話】」**でもお話ししましたが、開業当初は日販30万~40万円台が続き、本部からいただいたアドバイスを一つひとつ実践しても、利益は思うように残りませんでした。
夫婦で月約450時間働きながら、利益は約15万円。
時給に換算すると約333円です。
私はその時、
「どうすれば売上が伸びるのか」ではなく、
「どうすれば利益を残せるのか」
を知りたいと思うようになりました。
セブン‐イレブンの利益計算は想像以上に複雑
コンビニ経営では、利益を計算する仕組みが非常に複雑です。
特にセブン‐イレブンでは、
- チャージ制度
- 契約タイプ
- 各種インセンティブ
- 加盟店支援制度
など、多くの制度が利益に影響します。
私は2026年に発表された加盟店支援制度についても、**「本部はなぜチャージを下げたのか|IR資料から考える加盟店支援【第73話】」**で考察しました。
制度そのものは、加盟店を支援しチェーン全体を発展させるために必要なものだと思っています。
しかし、その積み重ねによって、
オーナー自身が利益を試算しにくい仕組みになっていることも事実です。
売上は努力だけでは伸ばせない
本部とのミーティングでは、
売上向上が大きなテーマになります。
もちろん売上は重要です。
しかし現実には、
- 天候
- 気温
- 地域イベント
- 競合店
- 景気
など、自分ではコントロールできない要因も数多くあります。
努力は必要です。
しかし、
努力すれば必ず売上が伸びるとは限りません。
だから私は、
売上だけを追いかける経営には限界があると感じるようになりました。
PL・BSは会計資料ではなく、自分が積み上げた財産
売上は毎日変動します。
しかし、毎月必ず積み重なるものがあります。
それが、
- 売上
- 売上総利益(GP)
- 人件費
- 廃棄
- 営業利益
- キャッシュフロー
- PL
- BS
といった経営データです。
私は、
PLやBSは単なる会計資料ではないと思っています。
オーナー自身が積み上げてきた経営の財産です。
良い月も、
悪い月も、
すべて自分が経営してきた証です。
だから私は、
利益が増えた、減ったと一喜一憂するためではなく、
その数字から、
- なぜ利益が残ったのか
- なぜ利益が減ったのか
- 来月は何を改善するのか
を考える材料として活用しています。
過去の数字という財産を未来の経営に活かす。
私は、それがPL・BS本来の役割だと思っています。
オーナー自身が利益を理解する時代
担当社員は店舗運営を支える大切な存在です。
一方で、オーナーと本部社員では役割が異なります。
オーナーは、
利益、
資金繰り、
人材、
設備投資など、
すべての経営責任を負います。
また、長年一店舗を経営するオーナーと、本部社員では積み重ねる経験も異なります。
これは優劣ではありません。
役割が違えば、見える景色も違います。
だからこそ、
利益について最も理解しなければならないのは、
オーナー自身だと私は考えています。
今後のコンビニ経営に必要なこと
私は、
現在の会計システムを否定したいわけではありません。
制度は時代とともに進化し、
複雑になるのは自然なことです。
しかし、
利益が見えなければ、
計画も立てられません。
改善もできません。
だから私は、
利益を見える化し、未来を予測する仕組みが必要だと考えています。
その考えから開発を始めたのが、**SEMS(Seven Eleven Management System)**です。
SEMSについては、**「SEMS(Seven Eleven Management System)を開発する理由【第89話】」**で詳しく紹介しています。
まとめ
開業当初の私は、
売上ばかりを追いかけていました。
しかし10年以上経営を続けてきた今、
一番大切なのは、
毎月積み上がる数字という財産だと考えています。
PL・BSは過去を振り返るためだけの資料ではありません。
未来の経営を考えるための財産です。
その財産をどう活かすかで、
店舗経営は大きく変わるのではないでしょうか。
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