はじめに
こんにちは、コンビニ大家です。
前回は、コンビニオーナーになるまでの流れについてお話ししました。
説明会に参加し、面接を受け、資金を準備し、店舗が決まる。
一つひとつのステップを進めながら、私は「いよいよ経営者になるんだ」という期待と緊張を感じていました。
今回は、その中でも特に印象に残っている、セブン‐イレブンのオーナー研修についてお話しします。
※現在とは研修内容や制度が異なる場合があります。この記事は、私が加盟した当時の体験談です。
夫婦で約2週間のオーナー研修
私が受けた研修は、夫婦で参加する約2週間のプログラムでした。
最初の約1週間は集合研修。
その後、本部が運営する直営店で約1週間の店舗研修を受けました。
それまでコンビニ経営の経験はもちろん、小売業の経験もありませんでした。
そのため、研修が始まる前は、
「本当に自分にできるのだろうか。」
という不安がありました。
しかし、研修は未経験者でも理解できるように組み立てられていました。
内容は非常に実践的で、
- レジ操作
- 発注業務
- 商品管理
- 売場づくり
- 接客
- 店舗運営
など、コンビニ運営の基本を一つずつ学んでいきます。
分からないことがあれば、その場で質問できる環境も整っていました。
未経験だった私でも、
「これなら何とかやっていけそうだ。」
そう思えるほど内容は充実していました。
一番印象に残ったのは本部の姿勢でした
集合研修で一番印象に残ったのは、研修内容だけではありません。
本部のオーナーに対する姿勢でした。
研修施設にはオーナー専用の通路があり、食堂もオーナー専用でした。
さらに、廊下ですれ違う本部社員の皆さんは、必ず立ち止まり、笑顔で挨拶をしてくださいました。
「おはようございます。」
「お疲れ様です。」
その姿勢を見て私は、
「セブン‐イレブンはオーナーを本当に大切にしている会社なんだ。」
と感じました。
今でも、その時に受けた印象は鮮明に覚えています。
研修施設全体から、オーナーを迎える空気が伝わってきました。
店舗研修で学んだ現場の仕事
集合研修を終えると、実際の直営店で店舗研修が始まります。
そこでは、教室では学べない現場の仕事を経験しました。
レジ。
品出し。
清掃。
発注。
商品の前出し。
売場づくり。
そして、お客様へのおすすめ販売や試食のご案内も研修内容の一つでした。
私は、人前で積極的に声を掛けることが得意なタイプではありませんでした。
最初は緊張しましたが、お客様が笑顔で応えてくださることも多く、
「接客とは商品を売ることだけではない。」
ということを学びました。
何気ない会話や笑顔がお店の雰囲気をつくり、また来たいと思っていただける理由になる。
その経験は、現在スタッフ教育を行う上でも大切にしている考え方です。
研修を終えた頃の私は自信に満ちていました
約2週間の研修を終えた頃、私は自信に満ちていました。
「これだけ学んだから大丈夫。」
「コンビニ経営も何とかなる。」
本気でそう思っていました。
もちろん、簡単な仕事だとは思っていません。
それでも、
「研修で教わったことを実践すればやっていける。」
そんな気持ちでした。
今思えば、それは当然のことだったのかもしれません。
一生懸命学び、自信を持って開業へ向かう。
当時の私は、開業後に待っている現実をまだ知りませんでした。
店舗運営と経営はまったく違いました
開業して間もなく、私は大きな壁にぶつかります。
研修で教えてもらえたのは、店舗運営でした。
しかし、実際に始まったのは経営でした。
売上が予想より低かったらどうするのか。
人が辞めたらどうするのか。
利益が残らなかったらどうするのか。
人件費をどこまで使うのか。
廃棄はどこまで許容するのか。
発注を増やすべきか、抑えるべきか。
これらに正解はありません。
マニュアルにも載っていません。
そして、誰も答えを教えてくれません。
最終的に決断するのは、すべてオーナー自身です。
その責任の重さを、私は開業して初めて知りました。
この経験が今につながっています
私は開業してから、数字を見ることの大切さを学びました。
売上だけではありません。
人件費。
廃棄。
GP率。
チャージ。
利益。
こうした数字を毎日確認し、改善を積み重ねることこそが経営でした。
研修で学んだ店舗運営の知識は、もちろん今でも役立っています。
しかし、それ以上に大切だったのは、
「数字を見て判断する力」
でした。
この考え方が、後に**SEMC(Seven Eleven Management Calculator)**を開発するきっかけにもなりました。
現場で悩み、数字と向き合い続けた経験があったからこそ、「利益を見える化できるツールが必要だ」と考えるようになったのです。
まとめ
オーナー研修は、コンビニ運営の基礎を学ぶためには非常に充実した内容でした。
今でも、その経験は私の土台になっています。
しかし、本当の意味で経営を学ぶのは開業してからです。
店舗運営と経営は似ているようで、まったく違います。
私は10年以上経営してきた今でも、
「店舗運営は教えてもらえる。でも、経営は自分で学び続けるしかない。」
という考えは変わっていません。
だからこそ私は、利益を数字で見える化し、経営判断を助けるツールとしてSEMCを開発しました。
コンビニ経営は、商品を売る仕事ではありません。
数字を読み、利益を残し、未来につなげていく仕事です。
それが、10年以上現場で経営を続けてきた私の結論です。
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次回予告
研修を終えた私は、自信と期待を胸に、自分が経営する店舗と対面する日を迎えました。
新店か、既存店か。
私はどのような理由で店舗を選び、その選択は正しかったのでしょうか。
次回、第8話
「新店と既存店、どちらを選ぶべき?|現役オーナーが考えるメリット・デメリット」
開業前に知っておきたかったことを、10年以上の経験を踏まえてお話しします。
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