コンビニ経営の店舗予算の作り方|利益を残す予算管理【第63話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 数値管理

こんにちは、コンビニ大家です。

これまでの記事では、人件費や廃棄、品減りなど、利益を左右する数字についてお話ししてきました。

今回は、それらの数字をどのように年間予算へ落とし込み、利益を管理しているのかをご紹介します。

私は、利益は偶然残るものではなく、計画して残すものだと考えています。

だからこそ、毎年必ず年間予算を作成し、一年間の経営方針を数字で明確にしています。


年間予算はオーナー研修では詳しく教わらなかった

私が受けた当時のオーナー研修では、人件費や廃棄、品減りなど、店舗運営に必要な基本的な知識は学びました。

しかし、

「年間予算をどのように作り、その予算をどう利益管理へ生かすのか。」

また、

所得税、住民税、個人事業税、健康保険料、年金などを踏まえた資金計画の立て方については、詳しく学ぶ機会はありませんでした。

※現在の研修内容とは異なる可能性があります。

そのため私は、開業以来、自分で試行錯誤を繰り返しながら予算管理の方法を作り上げてきました。

現在では毎年11月から12月にかけて翌年の年間予算の草案を作成しています。

個人事業主は1月から12月までが一つの会計期間です。

そのため、年間予算も同じ期間で管理した方が、利益や税金の管理がしやすくなります。

そして1月から、新しい予算で一年間の経営をスタートします。


私は利益ではなく「最低必要利益」から考える

年間予算は希望を書くものではありません。

私は最初に、

「一年間で最低いくら利益を残さなければならないのか」

を計算します。

まず確認するのは、

  • 所得税
  • 住民税
  • 個人事業税
  • 国民健康保険料
  • 国民年金
  • オーナー家族の生活費

です。

これらを年間で計算すると、

会社として最低限確保しなければならない利益が見えてきます。

私は、この数字を年間予算の出発点にしています。


利益から逆算して予算を組み立てる

最低利益が決まったら、

次に前年の実績を分析します。

毎年確認する主な数字は、

  • 売上の推移
  • 客数
  • 客単価
  • 売上総利益率
  • 最低賃金の改定
  • 人件費率
  • 廃棄率
  • 品減り
  • 水道光熱費

などです。

そのうえで、

利益を確保するためには、

  • 人件費はいくらまで使えるのか。
  • 廃棄はいくらまで許容できるのか。
  • その他経費はいくらまでなのか。
  • 必要な売上はいくらなのか。

という順番で逆算して年間予算を作成します。

私は、

売上を目標にするのではなく、利益を目標にしています。

現在は、

最低賃金の上昇。

社会保険料の負担。

物価高。

光熱費の上昇。

など、毎年コストが増えています。

売上が前年と同じでも、利益は減る時代です。

だからこそ、

利益から逆算して予算を組み立てることが重要だと考えています。


予算は毎月検証し、四半期ごとに修正する

年間予算は、一度作って終わりではありません。

私は毎月、

  • 売上
  • 人件費
  • 廃棄
  • 品減り
  • 利益

を確認しています。

予算との差があれば、

その原因を分析します。

例えば、

客数が減ったのか。

客単価が下がったのか。

人件費が増えた理由は何か。

数字には必ず原因があります。

そして、

3か月ごとに年間予算を見直します。

最低賃金。

物価。

競合店。

天候。

経営環境は常に変化します。

だからこそ、

予算も現実に合わせて修正し続ける必要があります。


年間予算は会社の設計図

私は、

年間予算を単なる数字だとは考えていません。

年間予算とは、

会社の設計図です。

家を建てる前に設計図を描くように、

会社も一年間どのように利益を残すのかを最初に設計する必要があります。

数字を確認する。

検証する。

改善する。

また検証する。

この繰り返しが利益を残せる会社をつくります。

私は10年以上コンビニを経営してきました。

利益が安定している年ほど、

年間予算どおりに数字を管理できています。

逆に利益が残らない年は、

予算との差を放置してしまったことがほとんどでした。

だから私は、

年間予算とは未来を予測する数字ではなく、利益を残すための行動計画だと考えています。


まとめ

コンビニ経営では、

人件費、廃棄、品減りという三大経費を管理することが欠かせません。

しかし、その前に考えなければならないことがあります。

それは、

税金や社会保険料、生活費を含めて、会社として最低いくら利益を残さなければならないのか。

ということです。

その利益を基準に、

人件費や廃棄、その他経費を逆算して年間予算を作る。

そして、

毎月検証し、

四半期ごとに修正する。

この積み重ねが、長く利益を残せる会社をつくります。

私は20年以上コンビニを経営してきましたが、

利益は偶然残るものではありません。

利益は、年間予算という設計図を描き、その計画を一年間やり続けた会社だけが残せるものです。

だから私は今でも毎年、最初に年間予算を作り、一年間の経営を数字からスタートしています。

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