はじめに
こんにちは、コンビニ大家です。
前回は、コンビニオーナーになるために実際に準備した開業資金についてお話ししました。
今回は、その資金を用意してまで、なぜ私が会社員を辞め、独立を決意したのか。
当時の本音をお話しします。
独立は勢いで決めたわけではありません。
会社に残る道も、転職する道も、本気で考えました。
そのうえで、自分の人生を自分で選びたいと思い、コンビニ経営という道を選びました。
自分で積み上げたものが欲しかった
今から10年以上前、私は30代前半の地方サラリーマンでした。
家族もいました。
周りから見れば、ごく普通の会社員です。
仕事にも真面目に取り組み、大きな不満があったわけではありません。
しかし、年齢を重ねるにつれて、一つの思いが少しずつ強くなっていきました。
「このまま会社員として働き続けて、本当に後悔しないだろうか。」
会社では一生懸命働けば評価されます。
責任ある仕事も任せてもらえます。
それでも、どれだけ成果を出しても会社の利益は会社のものです。
時間をかけて取り組んだ仕事も、会社の方針が変われば終わってしまうことがあります。
私は、そのことに不満があったわけではありません。
ただ、自分の人生を考えたとき、
「自分で積み上げたものを持ちたい。」
という気持ちが、年々強くなっていきました。
成功しても失敗しても、自分の責任。
その方が、私は納得して働けると思ったのです。
転職という選択肢も考えました
もちろん、最初から独立しか考えていなかったわけではありません。
兄にも相談し、
「一度転職も考えてみたらどうだ。」
と勧められました。
私もその意見に納得し、転職サイトへ登録しました。
実際に求人も見ました。
しかし、紹介された求人の多くは、当時の年収より2〜3割低いものばかりでした。
転職すれば環境は変わるかもしれません。
でも、自分が求めていたものは収入だけではありませんでした。
会社に残る。
転職する。
独立する。
何度も考えました。
悩んだ末に私が選んだのは、独立でした。
父は最後まで反対でした
独立を決意しても、家族がすぐに賛成してくれたわけではありません。
特に父は最後まで反対でした。
安定した会社を辞める。
家族がいる。
借金までして独立する。
父からすれば、反対するのは当然だったと思います。
今なら、その気持ちがよく分かります。
もし自分の子どもが同じことを言い出したら、私も簡単には賛成できないでしょう。
だから私は、父の反対を責める気持ちはありませんでした。
母の一言が背中を押してくれました
不足していた開業資金400万円をお願いした時のことです。
父は最後まで反対していました。
そんな時、母が父に向かって言った言葉があります。
「一大決心が400万円で済むなら安いもの。それぐらい用意してあげなさい。」
今でも忘れられない一言です。
その言葉で空気が変わりました。
私は親から400万円を借りることができました。
今振り返ると、お金を貸してもらえたこと以上に、
「挑戦する私を信じてもらえたこと」
それが何よりうれしかったです。
この期待には絶対に応えよう。
そう強く思いました。
一番つらかったのは借金ではありませんでした
今振り返ると、一番つらかったのは借金ではありません。
親に頭を下げることでした。
厳しい言葉もたくさん言われました。
それでも私は、感情的にならず、自分の考えを伝え続けました。
後になって母から、
「よく感情的にならなかったね。」
と言われたことを覚えています。
当時は必死だったので、自分ではそんなことを考える余裕もありませんでした。
それだけ独立への思いが強かったのだと思います。
契約書にサインした日のこと
契約当日、私は念のためボイスレコーダーを持参しました。
契約内容を後から確認できるようにしておきたかったからです。
今思えば少し大げさだったかもしれません。
でも、それほど不安だったのです。
本当に借金を返せるのか。
家族を守れるのか。
この選択は間違っていないのか。
契約書にサインをした瞬間、
「もう後戻りはできない。」
そう感じたことを今でも覚えています。
結局、ボイスレコーダーを使うことは一度もありませんでした。
それでも、あの日の緊張感は今でも忘れられません。
あの日の挑戦が今につながっています
結果として、私は独立して本当に良かったと思っています。
もちろん、その後は順風満帆ではありませんでした。
開業すると、売上は想定どおりにはいきません。
利益も残りません。
休みもほとんどありませんでした。
「会社員を続けていた方が楽だった。」
そう思う瞬間がなかったと言えば嘘になります。
それでも、後悔したことは一度もありません。
あの日、自分で人生を選ぶ決断をしたからこそ、現在のコンビニ経営があります。
本業で利益を積み重ね、その利益を資産へ変え、さらに次の挑戦へつなげる。
今の私の資産形成は、すべてあの日の決断から始まりました。
まとめ
もし今、あの頃に戻ったとしても、私は同じ決断をします。
親に頭を下げたこと。
借金を背負う覚悟を決めたこと。
安定した会社員を辞めたこと。
そのすべてが、今の自分の原点です。
人生は、選択の積み重ねです。
大切なのは、正しい選択を探すことではなく、自分で選んだ道を正解にする努力を続けることなのかもしれません。
私はあの日、自分の人生を自分で選ぶことを決めました。
そして、その決断を今も一度も後悔していません。
次回予告
独立を決意し、契約書にサインした私。
しかし、それはゴールではなく、本当のスタートでした。
オープン初日から想像していなかった出来事が次々と起こり、「コンビニ経営は甘くない」という現実を痛感することになります。
次回、第6話
「オープン初日に知った現実|コンビニ経営は想像以上に厳しかった」
開業直後に経験した失敗や戸惑い、そしてそこから学んだことを、ありのままお話しします。
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