コンビニ本部の言う通りで本当にいいのか?|現役オーナーが学んだ経営判断【第30話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと コンビニ経営

こんにちは、コンビニ大家です。

コンビニオーナーになったばかりの頃の私は、

本部を全面的に信頼していました。

説明会を受け、

開業前研修を受け、

店舗運営も担当社員の指導どおりに進めていました。

全国に何万店もの店舗を展開している本部です。

経験も知識もない私が、自分の考えで経営するより、本部の指導どおりに運営した方が成功する。

そう信じていました。

実際、開業当初はそれで良かったと思っています。

経験がない中で、自分の考えだけで経営しても、それが正しいのか間違っているのか判断できません。

だから私は、

「本当にこれで大丈夫なのかな。」

と不安を感じながらも、本部の指導を信じていました。

しかし、その考え方が変わる出来事が、オープニングセール初日に起こりました。


オープニングセール初日の提案

オープニングセールを成功させるため、担当社員からこんな提案がありました。

「もっと予約を取ってください。」

そこまでは理解できます。

しかし、その後に続いた言葉は今でも忘れられません。

「スタッフにも予約をお願いしてください。」

さらに、

「スタッフのご家族や知り合いにも協力をお願いしてください。」

という提案でした。

私は、その場で断りました。


まだ信頼関係はできていませんでした

当時は、まだオープン初日です。

スタッフとの信頼関係は、これから築いていく段階でした。

私は、

まだ何も返せていない相手に、

お願いばかりすることはできませんでした。

もちろん、

予約を取ることが悪いとは思っていません。

協力してくださるスタッフもいるでしょう。

しかし、

私は、

最初に築くべきものは売上ではなく信頼だ

と考えました。

その段階で、

「ご家族にも予約をお願いしてください。」

とは、どうしても言えなかったのです。


「そんなことではオーナーはやっていけませんよ」

すると担当社員から、

「そんなことではオーナーはやっていけませんよ。」

と言われました。

当時の私は、

とてもショックでした。

「私の考え方が間違っているのだろうか。」

「本部の言うことを聞くべきなのだろうか。」

そんなことを考えました。

しかし、

時間が経った今でも、

あの日の判断は間違っていなかったと思っています。


本部も間違っていたわけではない

誤解してほしくないのですが、

私は本部社員が間違っていたとは思っていません。

担当社員には、

オープニングセールを成功させたいという思いがありました。

売上を伸ばすことが役割です。

だから、その立場から見れば当然の提案だったのでしょう。

一方で、

私が守りたかったものは違いました。

スタッフとの信頼関係です。

信頼ができていない段階で協力だけをお願いしても、

長く良い関係は続かないと思ったのです。

これは、

どちらが正しいという話ではありません。

立場が違えば、

優先順位も違うのです。


あの日が私の経営の原点

私はこの出来事をきっかけに、

一つのことを学びました。

本部の意見は参考にする。

しかし、最後は自分で判断する。

ということです。

本部は全国のデータを持っています。

成功事例も知っています。

だから学ぶことはたくさんあります。

しかし、

毎月の利益責任を負うのはオーナーです。

借入金を返済するのもオーナーです。

スタッフへ給料を支払うのもオーナーです。

家族の生活を守るのもオーナーです。

だから、

最後の判断だけは、

経営者である私がしなければならない。

そう考えるようになりました。


信頼は利益より時間がかかる

私は10年以上経営してきて、

利益は努力次第で取り戻せることがあると思っています。

しかし、

一度失った信頼を取り戻すことは簡単ではありません。

だから私は、

利益も大切ですが、

人との信頼をもっと大切にしています。

スタッフ。

お客様。

本部。

取引先。

銀行。

家族。

経営は、

人との信頼の上に成り立っています。

だから私は、

短期的な売上より、

長く続く信頼関係を選びました。


まとめ

コンビニ経営では、

本部から多くの提案があります。

そのどれもが参考になります。

しかし、

その提案を実行するかどうかを決めるのはオーナーです。

私は本部を信頼しています。

しかし、

判断まで任せることはしません。

オープニングセール初日、

私は初めて本部の提案を断りました。

あの日は不安でした。

ですが今振り返ると、

**経営者として初めて「自分で判断した日」**だったのだと思います。

私は10年以上コンビニを経営してきて、一つ確信しています。

経営者とは、本部の言う通りに動く人ではありません。

さまざまな意見を参考にしながらも、自分で決断し、その結果に責任を持つ人です。

あの日の経験は、今でも私の経営判断の原点になっています。

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