こんにちは、コンビニ大家です。
「なぜ3号店を出さないのですか。」
10年以上コンビニを経営していると、そんな質問を受けることがあります。
私の答えはいつも同じです。
店舗数を増やすことよりも、会社を長く存続させることを優先したからです。
実は2号店を出店した当初は、3号店、4号店と店舗を増やしていくつもりでした。
当時は、店舗数が増えることが会社の成長だと思っていました。
しかし、10年以上経営を続ける中で、その考え方は大きく変わりました。
10年以上前から感じていた危機感
2号店を出店した頃から、私は本部へ何度も伝えてきたことがあります。
「これからのコンビニ経営は、構造改革が必要になると思います。」
当時は、今ほど人手不足も深刻ではありませんでした。
最低賃金も現在ほど高くありません。
しかし私は、
人口減少が進めば、人件費は必ず上昇する。
人材集約型であるコンビニ経営は、利益を出し続けることが難しくなる。
そう考えていました。
当時はあまり現実味がない話だったかもしれません。
しかし現在は、
物価上昇。
最低賃金の上昇。
社会保険料の増加。
人材不足。
私が想像していた以上のスピードで社会は変化しています。
コンビニ経営は、10年前とはまったく違う仕事になりました。
デフレ時代とインフレ時代では経営が違う
私たちが長年経験してきた日本はデフレ経済でした。
人件費も比較的安定し、店舗を増やすことが利益につながりやすい時代です。
しかし現在は違います。
インフレ経済へ移行し、最低賃金は毎年のように上昇しています。
人件費は今後も増えていくでしょう。
つまり、
店舗を増やせば売上は増えます。
しかし同時に、人件費という固定費も増えます。
店舗数が増えるほど、
店長が必要になります。
社員が必要になります。
採用が必要になります。
教育が必要になります。
つまり、人への依存度がさらに高くなります。
私は、この流れに大きな危機感を持ちました。
店舗を増やせばリスクは分散すると思っていた
当時の私は、
店舗を増やせばリスクも分散できると思っていました。
売上が増えれば利益も増える。
利益が増えれば会社も安定する。
そう考えていました。
しかし実際は違いました。
人が増えるほど、
管理も増えます。
教育も増えます。
責任も増えます。
人材不足が進む時代では、
人を増やすこと自体が大きな経営リスクになります。
店舗数を増やすことが、そのまま会社の安定にはつながらない。
そう考えるようになりました。
私が経営で一番大切にしていること
現在、私が経営で一番大切にしていることがあります。
それは、
自分自身の時間を確保することです。
仕事を減らしたいわけではありません。
その時間を、
新しい価値を生み出すことへ使いたいのです。
私は現在、
コンビニ以外にも、
不動産。
株式投資。
そして、このブログを育てています。
これらは、人を増やさなくても成長できる可能性があります。
もちろん簡単ではありません。
しかし、
時間を投資し、
知識を積み重ね、
信用を積み重ねることで、
将来の収入源になる可能性があります。
私は、
店舗を増やすより、
人材集約型ではない事業を育てることに価値を感じています。
社員にも自分の時間を大切にしてほしい
現在、私の会社で働く社員は全員45歳以上です。
それぞれ家庭があります。
健康も気になります。
親の介護が始まる人もいます。
若い頃とはライフステージが変わりました。
だから私は、
社員へ残業をほとんどさせません。
勤務時間の少し前に出勤し、
仕事が終われば早く帰るように伝えています。
私自身も同じです。
会社に長くいることが評価されるとは思っていません。
仕事が終われば帰る。
その時間を、
家族。
趣味。
勉強。
旅行。
運動。
新しい挑戦。
そうした時間へ使ってほしいと思っています。
人生を豊かにする時間は、
会社の中だけでは生まれません。
私は、
仕事だけの人生ではなく、
人生そのものを豊かにする時間の方が価値は高いと思っています。
私が増やしたいのは店舗ではなく選択肢
現在、会社の利益はセブン‐イレブン事業への依存度が非常に高い状態です。
もちろん、
ここまで会社を成長させていただいたことには感謝しています。
しかし経営者として考えれば、
一つの会社。
一つの事業。
一つの収入源。
これだけに依存することは、
大きなリスクでもあります。
私は、
本部の方針を変えることはできません。
最低賃金を決めることもできません。
人口減少を止めることもできません。
社会の流れを変えることもできません。
変えられないことに時間を使っても、未来は変わりません。
しかし、
変えられることがあります。
それは、
自分自身です。
そして、
自分の会社です。
だから私は、
店舗数を増やすことより、
収入源を増やすことを選びました。
不動産。
株式投資。
ブログ。
人に依存しない収益を育てることで、
会社全体の安定性を高めたいと考えています。
これは、
コンビニ経営を小さくしたいからではありません。
コンビニ経営を守るための経営戦略です。
まとめ
10年前の私は、
会社を成長させることは、
店舗数を増やすことだと思っていました。
しかし今は違います。
私が目指しているのは、
店舗数が多い会社ではありません。
変化に強い会社です。
そのために私が大切にしていることは三つあります。
- 自分の時間を確保すること。
- 人材集約型ではない事業を育てること。
- 一つの会社、一つの収入源に依存しない経営をつくること。
未来は誰にも分かりません。
だからこそ、
変えられない未来を心配するより、
変えられる自分と会社に経営資源を集中する。
それが私の考えです。
3号店を出さないことは、
守りの経営ではありません。
コンビニ経営を20年、30年と続けるための「攻め」の経営です。
経営とは、
店舗数を増やすことではありません。
未来の選択肢を増やし、会社を長く存続させることです。
私には本部を変えることはできません。
社会の流れを変えることもできません。
しかし、自分自身と、自分の会社は変えることができます。
だから私は今日も、10年後、20年後も社員と笑って働ける会社を目指し、一つひとつの経営判断を積み重ねています。
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