こんにちは、コンビニ大家です。
前回は、本部にできることと、できないことについてお話ししました。
今回は、多くの方がご存じの**「東大阪セブン問題」**について、10年以上コンビニを経営してきた一人のオーナーとして、私が感じたことを書きたいと思います。
なお、この記事は当時の出来事の是非を判断するものではありません。
一人の加盟店オーナーとして、この出来事から私が学んだことをお伝えしたいと思います。
東大阪セブン問題とは
2019年、大阪府東大阪市のセブン‐イレブン加盟店オーナーが、人手不足を理由に、本部との合意なく24時間営業を短縮したことをきっかけに、本部との対立が全国的な議論となりました。
この問題は、24時間営業のあり方だけでなく、加盟店支援や契約制度についても大きな議論を呼び、その後の時短営業実験や加盟店支援制度の見直しにつながるきっかけの一つとなりました。
※詳しい経緯については、報道機関やセブン‐イレブン・ジャパンの公表資料をご確認ください。
参考記事: 日テレNEWS「セブン“時短”加盟店の契約解除へ 東大阪」
私が一番考えたこと
この問題を見て、私も複雑な気持ちになりました。
しかし、私が一番考えたのは、
「24時間営業が正しいかどうか」
ではありません。
私が感じた本質は、
本部とオーナーの信頼関係が壊れてしまっていたことです。
人手不足。
24時間営業。
契約。
どれも重要な問題です。
しかし、それ以上に、
お互いが落ち着いて話し合える関係だったのか。
私はそこが一番気になりました。
信頼関係があれば話し合える
私は10年以上コンビニを経営しています。
担当社員と意見が食い違ったことは何度もあります。
販売施策。
最低賃金。
人件費。
設備投資。
納得できない提案を受けたこともありました。
それでも大きなトラブルにならなかったのは、日頃から信頼関係を築くことを意識してきたからだと思っています。
信頼関係があれば、
「なぜその提案をするのか。」
という相手の立場も理解しようとできます。
反対に、自分の考えも冷静に伝えることができます。
必ずしも結論が一致するわけではありません。
それでも、お互いを尊重しながら話し合うことはできます。
しかし、一度信頼関係が壊れてしまうと、小さな問題でも大きな対立へ発展してしまいます。
私は、この出来事を見ながら、そのことを強く感じました。
本部社員も人間です
私は本部を否定したいわけではありません。
実際、私が入院した時には、担当社員が店舗へ入り、無償で現場をフォローしてくださいました。
契約上、そのような義務はありません。
それでも、
「店舗が困らないように。」
という思いで支えてくださり、本当に助かりました。
今でも感謝しています。
一方で、本部社員から相談を受けたこともあります。
「オーナーを助け過ぎた結果、要求が大きくなってしまい、どこまで対応すれば良いのか分からなくなってしまいました。」
そんな悩みでした。
私は契約内容を確認したうえで、
「契約以上のことまで一人で抱え込む必要はありません。適切な距離を保つことも大切だと思います。」
と伝えました。
本部社員も会社員です。
担当店舗を成功させたいという思いがあっても、契約で定められた役割があります。
無理を続ければ、本部社員自身も疲弊してしまいます。
本部社員も、私たちオーナーと同じ一人の人間です。
オーナーにも責任がある
私は、本部だけに責任を求める考え方には違和感があります。
コンビニオーナーは個人事業主です。
契約内容を理解すること。
経営を学ぶこと。
利益を残すこと。
スタッフを守ること。
そして最後の責任を負うこと。
これらは本部ではなく、オーナー自身の役割です。
もちろん、本部にも改善すべき点はあるでしょう。
しかし、だからといってオーナー自身の責任がなくなるわけではありません。
私は経営者である以上、
最後は自分で判断し、自分で責任を負う覚悟が必要だと思っています。
契約だけでは会社は続かない
コンビニ経営は契約で成り立っています。
しかし、
契約だけでは長く良い関係は続きません。
私はこれまで、
担当社員とも、
店長とも、
スタッフとも、
意見が違うことは何度もありました。
それでも関係が壊れなかったのは、
普段から相手を尊重し、
感謝を伝え、
約束を守ることを大切にしてきたからだと思っています。
私は以前、
「信用は資産」
という記事を書きました。
本部との信頼も、
スタッフとの信頼も、
銀行との信頼も、
毎日の積み重ねでしか築くことはできません。
私が学んだこと
東大阪セブン問題は、多くのことを考えさせられる出来事でした。
24時間営業の是非。
契約制度。
加盟店支援。
どれも大切なテーマです。
しかし、私が一番学んだのは、
信頼関係は一日では築けないということです。
本部も人間です。
オーナーも人間です。
担当社員も人間です。
契約書だけでは、人は動きません。
日頃から誠実に向き合い、お互いを尊重し、信頼を積み重ねること。
それが、どんな制度よりも大切なのではないでしょうか。
まとめ
私は10年以上コンビニを経営してきて、一つ確信しています。
契約だけでは、お店は続きません。
契約は大切です。
ルールも必要です。
しかし、長く経営を支えているのは、
人と人との信頼関係です。
私はこれからも、
本部を信頼します。
しかし、依存はしません。
自分で学び、
自分で考え、
自分で判断し、
最後は自分で責任を負う。
それが個人事業主であり、コンビニオーナーとして長く経営を続けるために、一番大切な姿勢だと私は考えています。
おすすめ記事






コメント