前回は、「資産形成は何から始めればいいのか」についてお話ししました。
家計を把握し、固定費を見直し、生活防衛資金を確保する。
そして余裕資金を先取りで資産形成へ回す。
これが私の基本的な考え方です。
では、その大切なお金を実際に投資するとき、何を基準に判断すればいいのでしょうか。
私はこれまで投資を続ける中で、「これだけは守ろう」と決めているルールがあります。
どれも特別なものではありません。
しかし、長く資産形成を続けるためには欠かせない考え方だと思っています。
① 長期で向き合う覚悟を持つ
私が最も大切にしているのは、長期で投資と向き合うことです。
株価は毎日動きます。
上がる日もあれば、大きく下がる日もあります。
しかし、毎日の値動きを追いかけていては、長期投資は続きません。
私が見ているのは、今日の株価ではなく、10年後、20年後の企業の姿です。
利益を積み重ね、社会に必要とされ続ける企業は、時間とともに価値を高めていく可能性があります。
私は、その成長に時間をかけて参加することが投資だと考えています。
② 損失許容額を理解する
投資には必ずリスクがあります。
だから私は、「いくら儲かるか」よりも、「どこまで損失が出ても冷静でいられるか」を意識しています。
前回お話ししたように、生活防衛資金を確保したうえで、余裕資金だけを投資に回す。
このルールは今でも変わりません。
暴落は避けられません。
だからこそ、暴落しても生活に影響がなく、落ち着いて保有を続けられる金額で投資することが大切だと思っています。
③ 投資とギャンブルは違う
私は、投資とギャンブルはまったく別のものだと思っています。
ギャンブルは短期間の結果に賭けるものです。
一方で投資は、企業や世界経済の成長を信じ、長期的な価値へ参加することです。
世界では戦争や金融危機、感染症など、数え切れないほどの困難がありました。
それでも人類は技術を発展させ、経済を成長させ、より豊かな社会を築いてきました。
私は、資本主義社会が続く限り、人類はこれからも成長していくと考えています。
だからこそ、一時的な株価ではなく、その成長そのものへ投資しています。
④ 理解できないものには投資しない
近年はAI関連や暗号資産など、次々と新しい投資対象が登場しています。
もちろん、それらを否定するつもりはありません。
しかし私は、自分で説明できないものには投資しないと決めています。
「話題だから」「みんなが買っているから」という理由だけで投資すると、価格が下がった時に不安になり、冷静な判断ができなくなります。
投資は自分のお金を使う行動です。
だからこそ、自分が納得し、自分の言葉で説明できる企業や商品だけに投資することが大切だと考えています。
⑤ こびと株.comから学び、私なりの投資スタイルができた
私が高配当株投資を本格的に始めるきっかけになったのが、こびと株.comでした。
そこで学んだのは、単に「配当利回りが高い株を買う」ということではありません。
学んだのは、
- 高配当株の購入基準
- 財務内容の見方
- 増配を続ける企業の特徴
- 業種(セクター)を分散したポートフォリオの作り方
など、高配当株投資の基本となる考え方です。
私はその考え方を参考にしながら、自分なりの投資スタイルを少しずつ作ってきました。
⑥ 私がたどり着いた「株を育てる」という考え方
投資を続ける中で、私自身が一番好きになったのは、
「株を育てる」
という感覚です。
これは私自身が投資を続ける中で自然とたどり着いた考え方です。
私は、株式投資は植物を育てることによく似ていると思っています。
まずは企業をしっかり調べます。
その企業が何で利益を生み出しているのか。
財務は健全なのか。
今後も成長できそうなのか。
自分が納得できた企業だけを購入します。
購入した後は、毎日の株価を気にしません。
植物も毎日少しずつ成長します。
毎日掘り起こして根を確認する人はいません。
株式投資も同じです。
時間をかけて利益を積み重ね、企業価値を高め、配当金という実を毎年届けてくれる。
その成長を見守ることが、私にとって一番の楽しみです。
もちろん、自分が選んだ企業が世間から評価され、株価が大きく上昇することもあります。
企業によってはM&Aによって市場価格を上回る価格で買収されることもあります。
しかし、私はそれを目的に投資しているわけではありません。
企業が成長し、その結果として株価が評価される。
私は、その過程を見ることに大きな喜びを感じています。
⑦ 分散投資は最大のリスク管理
どんなに素晴らしい企業でも、未来は誰にも分かりません。
だから私は、一社へ集中投資はしません。
例えば100万円を投資するなら、33銘柄程度へ均等に投資します。
1銘柄あたり約3万円。
資産全体の約3%です。
仮に一社の業績が悪化したとしても、資産全体への影響は限定的になります。
さらに重要なのは、セクターを分散することです。
銀行だけ。
商社だけ。
通信だけ。
このように一つの業界へ偏ってしまうと、その業界全体が不調になった時に大きな影響を受けます。
だから私は、
金融、情報通信、食品、医薬品、建設、リース、インフラなど、できるだけ業種を分散して投資するよう心掛けています。
資産形成で一番大切なのは、大きく勝つことではありません。
大きく負けないことです。
配当利回りや株主優待だけで投資しない
高配当株投資を始めると、高い配当利回りばかりに目が行きがちです。
しかし私は、配当利回りだけで投資先を決めることはありません。
株主優待も同じです。
もちろん魅力的な制度ですが、それだけを目的に投資することはありません。
私が見るのは、
- 財務内容
- 利益の成長
- 配当性向
- 増配実績
- キャッシュフロー
- 将来性
です。
配当利回りは、企業を分析した結果として確認する数字であり、最初に見るものではないと考えています。
おわりに
私は投資で成功する秘訣は、
特別な銘柄を見つけることではないと思っています。
長期で続けること。
理解できる企業へ投資すること。
分散すること。
そして、企業の成長を楽しむこと。
この積み重ねが、再現性の高い資産形成につながると信じています。
私はこれからも、一時的な株価に一喜一憂することなく、植物を育てるような気持ちで企業と向き合っていきたいと思っています。
焦らず、慌てず、時間を味方につける。
それが、私がたどり着いた投資スタイルです。
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