私が本格的に資産形成を始めたのは、2号店をオープンして約1年が経過した頃でした。
1号店の借入は完済し、2号店の経営も徐々に安定。さらに加盟5年によるインセンティブチャージの優遇制度が適用され、開業以来で最も収入が多い時期を迎えていました。
周りから見れば順風満帆だったと思います。
しかし、私自身は将来に対して大きな危機感を抱いていました。
収入が増えるほど将来が不安になった
当時の最低賃金は850円前後でした。
しかし、人手不足は年々深刻になっており、「最低賃金が1,000円を超える時代はそう遠くない」と感じていました。
コンビニ経営において、人件費は最大の固定費です。
最低賃金が上がれば、その影響は毎月の利益に確実に表れます。
利益率が決して高くないコンビニ経営では、小さなコストアップでも経営に大きな影響を与えます。
さらに、当時のセブン‐イレブンではドミナント戦略が積極的に進められていました。
ドミナント戦略とは、同じ地域に集中的に店舗を出店することで物流や店舗運営の効率を高める戦略です。一方で、既存店の近くに新店舗が出店されることで売上が分散し、競争が激しくなることもあります。
実際に私の商圏内にも新たな出店計画があり、「今の利益がこの先も続く保証はない」と考えるようになりました。
もう一つ気になっていたのが老後です。
私は個人事業主として店舗を経営しているため、公的年金だけで老後生活を送ることは難しいと考えていました。
従業員には社会保険を適用していますが、オーナーである私たち夫婦は、自分たちの将来を自分たちで準備しなければなりません。
利益が出ている今だからこそ、将来への備えを始める必要がある。
そう考えるようになりました。
人材集約型ビジネスへの不安
私が資産形成を考え始めた理由は、もう一つあります。
それは、人材集約型ビジネスの将来性です。
コンビニ経営は商品を売る仕事ではありません。
実際には、「人をマネジメントする仕事」と言った方が正しいかもしれません。
従業員の採用、教育、シフト管理、労務管理、法令対応。
制度改正のたびに知識を学び直し、従業員へ適切に伝え、働きやすい職場環境を整えていく。
より良い職場を目指すほど、時間もコストも必要になります。
もちろん、それらは必要な投資です。
しかし私は、「人を雇うことで利益を生み出すビジネスは、今後ますます難しくなる」と感じていました。
当時は3号店の出店も視野に入れていました。
ですが、店舗を増やせば収入も増える一方で、セブン‐イレブン全体の業績悪化や市場環境の変化があれば、その影響を大きく受けることになります。
一つの会社、一つの業界だけに収入を依存することは、大きなリスクだと考えました。
資産形成という選択
そこで私が考えた条件は、
「自分自身の勉強と判断で増やせる収入源を持つこと」
でした。
会社や景気だけに左右されない。
自分の知識や経験、自分の判断で積み上げられる資産を持ちたい。
その答えが、不動産投資と株式投資でした。
事業で得た利益を生活費として使い切るのではなく、資産へ振り分ける。
そして、
事業・不動産・金融資産
という複数の収入源を持つことで、将来のリスクに備える。
これが、私の資産形成のスタートです。
私が参考にしている情報源
資産形成を始めようと決めてからは、本やインターネットで毎日のように情報収集を続けました。
最初は何を信じれば良いのか分からず迷いましたが、多くの情報に触れる中で、自分の価値観に合う発信者に出会うことができました。
現在も参考にしているのが、「両学長 リベラルアーツ大学」と「こびと株.com」です。
両学長 リベラルアーツ大学では、家計管理やNISA、iDeCo、保険の見直しなど、お金に関する基礎を体系的に学びました。
特に「お金にまつわる5つの力」という考え方は、現在の私の資産形成の土台になっています。
こびと株.comでは、高配当株・増配株投資について多くを学びました。
配当金という仕組みで資産を育てる考え方は、現在の投資スタイルにも大きく影響しています。
もちろん、投資に絶対の正解はありません。
だからこそ私は、一つの情報だけを信じるのではなく、複数の情報を比較し、自分自身で考え、納得してから実践することを大切にしています。
このブログでも、他人の情報をそのまま伝えるのではなく、私自身が経験し、実践していることを中心に発信していきます。
コロナ禍で資産形成の大切さを実感した
今振り返ると、この時に資産形成を始めた判断は間違っていなかったと思います。
新型コロナウイルスの影響で、2号店の売上は一時的に2割以上減少し、その状態が2年以上続きました。
コスト削減にも限界があり、経営者として最も苦しい時期だったと思います。
それでも何とか乗り越えることができたのは、利益が出ていた時期から資産形成について学び、実践していたことが精神的にも経済的にも大きな支えになったからです。
もちろん、資産形成だけで経営危機を乗り越えられるわけではありません。
しかし、「事業だけに依存しない」という考え方や、数字を意識して経営する習慣は、困難な状況でも冷静な判断をする助けになりました。
おわりに
利益が出ている時こそ、将来に備える。
これが、私が資産形成を始めた一番の理由です。
派手な投資や一発逆転を狙う方法ではありません。
本業で利益を出し、無駄な支出を減らし、余剰資金を将来の資産へ振り分ける。
その積み重ねが、将来の安心につながると私は考えています。
このブログでは、コンビニ経営、不動産投資、株式投資を通して私自身が学び、実践してきたことを、できる限り分かりやすくお伝えしていきます。
私の経験が、将来への不安を感じている方や、収入源を増やしたいと考えている方の参考になれば幸いです。






コメント