こんにちは、コンビニ大家です。
最低賃金は毎年のように上昇しています。
人件費は、コンビニ経営で最も大きなコストです。
そのため、
「人件費を削れば利益が残る。」
そう考えたくなるかもしれません。
しかし、私は現在のコンビニ経営では、その考え方は通用しにくくなっていると思っています。
コンビニは、人を減らせば利益が出る仕事ではありません。
だからこそ、これからの経営では**「生産性」**という考え方が、今まで以上に重要になると考えています。
生産性とは何か
一般的に、生産性は、
売上 ÷ 労働時間
で考えられます。
つまり、生産性を上げる方法は基本的に二つしかありません。
・売上を増やす
・労働時間を減らす
数字だけを見ると、とてもシンプルです。
しかし私は、
コンビニという仕事は、この計算式だけでは説明できないと思っています。
コンビニは「瞬間最大値」に合わせる仕事
一般的なコンビニにはレジが2台あります。
例えば、
接客時間を1人あたり約1分。
客単価を700円とすると、
1時間で約120人。
売上では約8万4,000円程度を処理できます。
営業時間を16時間(6時〜22時)と仮定すると、
理論上は日販約134万円まで対応できる計算になります。
しかし、これはあくまでも理論値です。
実際のお客様は、
均等に来店するわけではありません。
朝の通勤時間。
昼食時間。
夕方の帰宅時間。
こうした時間帯へ来店が集中します。
つまり、
平均ではなくピークに合わせて人員配置を考えなければならない仕事なのです。
日販40万円の店舗でも、
日販60万円の店舗でも、
ピーク時間帯は2人体制になる店舗がほとんどです。
これは売上ではなく、
「近くて便利」
というコンビニの価値を守るためです。
レジ待ちが長くなれば、
お客様は次回来店してくれません。
つまり、
接客人数は利益だけで決められないのです。
人件費は簡単には減らせない
現在のコンビニ経営では、
人件費が最大のコストです。
しかし、
その人件費は簡単には減らせません。
最低賃金は毎年上がっています。
社会保険料も増えています。
求人募集にも以前より多くの費用がかかります。
つまり、
減らしにくいコストだけが毎年増えている
という構造です。
私は、
これこそが現在のコンビニ経営を難しくしている最大の要因だと思っています。
売上にも限界がある
では、
売上を増やせばいいのでしょうか。
もちろん、
売上を伸ばすことは非常に重要です。
しかし、
売上は経営者だけでは決められません。
商圏人口。
交通量。
競合店。
天候。
立地。
こうした外部要因が大きく影響します。
つまり、
売上には限界があります。
だから私は、
自分で変えられることへ集中するべき
だと考えています。
私が考える本当の生産性
私が考える生産性とは、
単純に人件費を削ることではありません。
例えば、
新人教育を仕組み化する。
マニュアルを分かりやすくする。
5Sを徹底する。
バックルームを整理する。
発注ミスを減らす。
スタッフが辞めにくい職場をつくる。
こうした改善によって、
同じ人数でも、
より高い成果を出せる組織をつくること。
これが、
本当の意味での生産性向上だと思っています。
人を減らすのではなく、
一人ひとりが力を発揮できる環境を整える。
私は、
その方が長期的には利益も残り、
働く人も幸せになれると考えています。
インフレ時代は「仕組み」が会社を守る
私たちは長い間、
デフレ経済を経験してきました。
しかし現在は、
最低賃金。
物価。
光熱費。
物流費。
社会保険料。
あらゆるコストが上昇するインフレ経済へ移行しています。
これまでと同じやり方では、
利益を維持することは難しくなっています。
だから私は、
人に頼る経営ではなく、
仕組みに頼る経営へ少しずつ変えてきました。
5S。
PDCA。
年間予算。
教育の標準化。
数字の見える化。
こうした仕組みは、一つひとつは地味です。
しかし、
会社を強くするのは、
こうした地道な改善の積み重ねだと私は思っています。
まとめ
最低賃金は今後も上昇していくでしょう。
だからといって、
人件費を削るだけでは、
コンビニ経営は成り立ちません。
コンビニが提供している価値は、
「近くて便利」
です。
その価値を守りながら利益を残すためには、
生産性を高めるしかありません。
しかし、
私が考える生産性とは、
人を減らすことではありません。
同じ人数で、より高い価値を生み出せる仕組みをつくることです。
売上は、お客様が決めます。
最低賃金も、自分では決められません。
しかし、
教育。
職場環境。
5S。
PDCA。
情報共有。
これらは経営者自身が改善できます。
私は、経営とは変えられないことを嘆く仕事ではなく、変えられることを一つずつ改善していく仕事だと思っています。
未来を変えることはできません。
しかし、
今日の改善は、未来の会社を変えることができます。
だから私は今日も、人ではなく**「仕組み」を育てる経営**を続けています。
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