はじめに
こんにちは、コンビニ大家です。
オープンセールが終わり、いよいよ本当のコンビニ経営が始まりました。
今回は、私がコンビニオーナーになって最も苦しかった、開業から半年間のお話です。
これからコンビニオーナーを目指す方には、「こんな現実もある」という一つの事例として読んでいただければと思います。
華やかなオープンセールが終われば、そこから先は誰も助けてくれません。
毎日の売上。
利益。
発注。
人件費。
すべての数字と向き合いながら、自分で経営判断をしていく日々が始まりました。
コンビニ経営の厳しさは覚悟していた
開業前から、コンビニ経営が楽な仕事ではないことは理解していました。
24時間営業。
人手不足。
長時間労働。
オーナーになれば、自分が現場の最前線に立つ覚悟もできていました。
それでも出店を決意した理由があります。
本部説明会で、
「この地区の日販平均は65万円前後です。」
と説明を受けていたからです。
もちろん、平均どおりの売上になるとは思っていませんでした。
立地も違えば商圏も違います。
それでも、
「2割ほど低くても、日販50万円くらいは見込めるだろう。」
そう考えて事業計画を立て、借入を行い、セブン‐イレブンオーナーとしてスタートしました。
しかし、その考えは開業してすぐに崩れることになります。
想定を大きく下回る売上
オープン初月、営業4日間の売上は369万円。
その後の日販は、
- 8月 40.5万円
- 9月 42.3万円
- 10月 42.9万円
- 11月 41.7万円
想定していた日販50万円には届かず、地区でも最低クラスの売上でした。
毎朝売上を確認するたびに、
「今日は少し上がっているだろう。」
そんな期待をしていました。
しかし数字はほとんど変わりません。
開業したばかりなので販売データもありません。
何をどれだけ仕入れればいいのかも分からない状態でした。
私は本部社員のアドバイスを受けながら発注を続けました。
経験のない私にとって、本部の助言は頼れる唯一の判断材料だったのです。
売上はあるのに利益が残らない
ところが、発注を増やしても売上は大きく変わりませんでした。
増えたのは売れ残りです。
不良品原価は、
- 8月 約75万円
- 9月 約48万円
- 10月 約45万円
- 11月 約54万円
売価ベースでは、毎月70万〜110万円近い商品を廃棄していました。
廃棄商品を処分するたびに、
「これだけの商品が現金だったら……。」
そう考えてしまうこともありました。
売上は毎月約1,250万円。
数字だけを見ると順調に見えるかもしれません。
しかし、手元に残った利益は、
- 8月 ▲33万円
- 9月 13万円
- 10月 26万円
- 11月 18万円
- 翌1月 15万円
開業から半年間の平均利益は約18万円でした。
毎月1,000万円以上売り上げても、利益はほとんど残りません。
私はこの時初めて、
「売上が多ければ儲かるわけではない」
という現実を知りました。
誰よりも働いていた
その頃の私は、ほとんど休みなく店に立っていました。
レジ。
品出し。
発注。
売場づくり。
クレーム対応。
事務作業。
やることはいくらでもあります。
朝から深夜まで働き続けても、時給換算すれば最低賃金を下回っていたと思います。
経営者になるために独立したはずなのに、
気が付けば、私は誰よりも長時間働く従業員になっていました。
「経営」とは程遠い毎日でした。
今でも忘れられない本部社員の一言
経営が苦しくなり、本部社員へ相談したことがあります。
その担当社員は、普段から親身になって相談に乗ってくださる方でした。
だからこそ、その時に言われた一言は今でも忘れられません。
「最終的にセブンと契約したのは、オーナーさんですよね。」
当時の私は言葉を失いました。
正直、
「そこまで言うのか。」
という気持ちもありました。
しかし時間が経つにつれて、その言葉の意味を考えるようになります。
契約書にサインしたのは自分。
借入を決断したのも自分。
コンビニオーナーになることを選んだのも自分です。
今振り返れば、その社員は責任を押し付けたかったのではありません。
「最終的な経営判断と責任は、オーナー自身にある。」
その現実を伝えたかったのだと思います。
私は今でも、経営で迷った時にはこの言葉を思い出します。
待っているだけでは何も変わらなかった
当時、売上が低い店舗は移転することがあるという話を耳にしていました。
そのため、
「この売上なら、そのうち移転の話が出るかもしれない。」
そんな期待をしていた時期もありました。
しかし、その話が来ることはありませんでした。
売上が低くても営業は続きます。
赤字でも支払いは待ってくれません。
人手が足りなければ、自分が働くしかありません。
私はいつの間にか、
「そのうち何とかなるだろう。」
と待つだけの経営をしていました。
でも、待っているだけでは何も変わりませんでした。
経営を変えられるのは、本部でも、お客様でもありません。
自分自身しかいなかったのです。
この半年間が私を経営者にした
今振り返ると、この半年間はコンビニ経営で最も苦しかった時期でした。
しかし同時に、私を経営者として最も成長させてくれた半年間でもあります。
私はこの時、ようやく気付きました。
経営者は、環境を言い訳にできません。
売上を嘆くより、自分に変えられることを探す。
利益を残すために、自分で考え、自分で行動する。
この考え方が、その後の店舗経営を大きく変えることになります。
あの苦しい半年間がなければ、今の私はありません。
次回予告
この頃の私は、利益が出ない原因は「売上」にあると思っていました。
しかし、本当の原因は別のところにありました。
その事実に気づいたことが、借金を返済できる店舗への第一歩になります。
次回は、どん底だった店舗の利益を改善するために、私が最初に取り組んだことを、実際の数字を交えながらお話しします。
次回、第14話
「利益が出ない本当の原因|私が最初に見直した数字」
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