こんにちは、コンビニ大家です。
前回の第91話では、
「PL・BSは過去を振り返るための会計資料ではなく、自分自身が積み上げてきた経営の財産である」
という私の考えを書きました。
では、その財産をどのように活かせばよいのでしょうか。
私がたどり着いた答えは、
毎月利益予算を作ることでした。
売上を追いかけても利益は残らなかった
開業当初の私は、
「売上を上げれば利益も増える」
そう信じていました。
本部社員からいただくアドバイスを愚直に実践し、売上改善に全力で取り組みました。
売場づくり。
発注。
品揃え。
接客。
教えていただいたことは、できる限り実践しました。
しかし、売上は少し改善しても、
利益は思うように残りませんでした。
そのとき初めて気づいたのです。
利益は売上だけでは決まりません。
利益は、
売上だけでなく、
人件費、
廃棄、
その他経費、
そしてキャッシュフローまで含めて決まります。
私に足りなかったのは、
利益を予測し、利益から逆算して経営するという考え方でした。
利益予算とは未来を設計すること
私は、
利益予算とは単なる数字合わせではないと思っています。
利益予算とは、
未来の店舗を設計するための設計図です。
まず売上を予測する。
その売上から売上総利益(GP)を予測する。
そして目標利益を決め、
その利益を実現するために、
人件費、
廃棄、
その他経費を決めていきます。
利益は偶然残るものではありません。
最初に設計して作るものです。
売上より先に決めるべき数字
売上は、
天候、
気温、
競合店、
地域イベントなど、
自分ではコントロールできない要因が数多くあります。
しかし、
人件費。
廃棄。
その他経費。
これらはオーナー自身が判断できます。
だから私は、
売上ばかりを追いかけるのではなく、
コントロールできる数字を管理することが利益改善への近道だと考えています。
毎日、計画と実績を比較する
利益予算は、
月初に作って終わりではありません。
毎日の売上。
人件費。
廃棄。
利益見込み。
これらを確認し、
計画との差を把握しながら修正していきます。
月末にPLを見る頃には、
その月の経営は終わっています。
だから私は、
利益は月末ではなく、月初に決まる
と考えています。
インフレ時代だからこそ計画経営
日本は長く続いた低金利・低物価の時代から、
インフレを前提とした時代へ移りつつあります。
最低賃金は毎年上昇し、
光熱費や仕入価格も高くなっています。
こうした環境では、
経験や勘だけに頼った経営では限界があります。
これから必要なのは、
数字を根拠にした計画経営です。
私は、
利益予算こそが計画経営の第一歩だと考えています。
SEMSを開発する理由
こうした考え方を形にするために開発を始めたのが、
**SEMS(Seven Eleven Management System)**です。
詳しくは、第89話
「SEMS(Seven Eleven Management System)を開発する理由」
でも紹介しました。
SEMSは会計ソフトではありません。
目的は、
利益を予測し、利益をコントロールできる環境を作ること。
私は、
毎月積み重なる数字という財産を活かし、
未来の利益を設計できるシステムを目指しています。
おすすめ記事





コメント