コンビニ開業後の日販は38万円…地区平均を大きく下回った現実【第13話】

現場で考えるのは「次の10年」のこと 体験談

はじめに

こんにちは、コンビニ大家です。

オープンセールが終わり、本当のコンビニ経営が始まりました。

華やかなオープンセールとは違い、店舗には普段の日常が戻ってきます。

応援スタッフはいません。

本部社員もいません。

頼れるのは、自分たちだけです。

私は毎朝、前日の売上を確認することから一日が始まりました。

しかし、その数字を見るたびに、経営の厳しい現実を思い知らされることになります。


想像していた売上ではなかった

説明会では、地区平均の日販は約65万円と聞いていました。

もちろん、どの店舗も同じ売上になるとは思っていません。

立地や商圏が違えば売上も違います。

それでも私は、

「2割くらい低くても50万円は売れるだろう。」

そう考えていました。

ところが現実は違いました。

開業直後の日販は約38万円。

地区平均を約4割も下回る数字です。

正直、何が起きているのか分かりませんでした。

「何か計算を間違えたのではないか。」

「自分だけ何か条件が違うのではないか。」

本気でそう思いました。

今なら分かります。

平均という数字だけを見ても、立地や競合環境が違えば結果も変わります。

しかし当時の私は、そんなことを冷静に考える余裕はありませんでした。


毎日、売上を見るのが怖かった

オーナーになると、毎朝最初に確認するのは前日の売上です。

昨日はいくら売れたのか。

客数は何人だったのか。

最初は、

「今日はたまたまだろう。」

そう思っていました。

しかし、その数字は翌日も、その次の日も大きく変わりません。

売上を見るたびに、不安だけが大きくなっていきました。

借金は約600万円。

家族もいます。

独立に反対していた親の顔も浮かびました。

「やっぱり反対されて当然だったのか。」

そんな弱気な気持ちになる日もありました。

夜になっても売上が頭から離れません。

翌朝になれば、また売上を見る。

その繰り返しでした。

経営を楽しむ余裕など、まったくありませんでした。


セブン‐イレブンというブランドなら大丈夫だと思っていた

私はセブン‐イレブンというブランドを信頼していました。

説明会で聞いた数字も信じていました。

だからこそ、この売上は想定外でした。

「そのうち売上は上がるだろう。」

「開店したばかりだから仕方ない。」

そんな期待もありました。

しかし、一週間経っても、

一か月経っても、

状況は大きく変わりません。

待っているだけでは、何も変わらない。

その現実を少しずつ受け入れるしかありませんでした。


問題は売上だけではなかった

売上が低いにもかかわらず、本部からは、

「欠品を防ぐため、発注を増やしましょう。」

というアドバイスを受けました。

当時の私は、その言葉を疑うことはありませんでした。

セブン‐イレブンには長年積み上げてきたノウハウがあります。

経験のない私より、本部の方が正しい。

そう思っていたからです。

そこで私は、言われるまま発注を増やしました。

ところが結果は逆でした。

売れ残りが増える。

廃棄が増える。

利益は減る。

売上はほとんど変わらない。

毎日のように廃棄商品を処分しながら、

「本当にこれでいいのだろうか。」

という疑問だけが大きくなっていきました。


あの頃は、まだ答えが分からなかった

今振り返れば、この半年間が私を経営者へ成長させてくれました。

しかし当時の私は、そんなことを考える余裕はありません。

売上が低い。

利益が残らない。

廃棄が増える。

毎日数字を見ては落ち込む。

その繰り返しでした。

「どうすれば売上が上がるのか。」

そればかり考えていました。

まだ、

「利益を残す経営」

という考え方には、たどり着いていなかったのです。


まとめ

この頃の私は、毎日売上ばかりを見ていました。

売上が悪い。

だから不安になる。

数字が悪い。

だからまた落ち込む。

そんな毎日でした。

しかし、本当に見るべき数字は売上だけではありませんでした。

利益。

廃棄。

人件費。

品揃え。

そして、自分で改善できる数字です。

経営者として大切なのは、

「自分でコントロールできる数字は何か。」

という視点でした。

そのことに気付くまで、私は半年近く遠回りをすることになります。


次回予告

売上が低い。

だから本部からは、

「欠品を防ぐため、もっと発注してください。」

そうアドバイスを受けました。

私はその言葉を信じ、発注を増やしました。

しかし待っていたのは、売上アップではありませんでした。

増えたのは廃棄だけ。

売上が低い。

廃棄は増える。

利益はさらに減る。

私はコンビニ経営の厳しさを、数字で思い知ることになります。

次回、第14話

「売れないのに発注を増やした結果|廃棄だけが増えた半年間」

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