こんにちは、コンビニ大家です。
コンビニオーナーになる前の私は、
「本部の言う通りに経営すれば、大きな失敗はしない。」
そう思っていました。
説明会を受け、開業前研修を受け、担当社員から店舗運営を教えてもらう。
全国に何万店もの店舗を展開している本部です。
経験も知識もない自分が独自の考えで経営するより、本部が持っているノウハウを信じた方が成功する。
そう考えていました。
実際、開業当初はそれで良かったと思っています。
経験がない時期に、自分の判断だけで経営しても、それが正しいのか間違っているのか判断できないからです。
まずは教えてもらったことを実践する。
基本を覚える。
経験を積む。
私は、それが経営者としてのスタートだったと思っています。
しかし、10年以上経営してきた今、考え方は変わりました。
本部を信頼することと、本部に経営を任せることは違います。
開業当初は、本部を信じることから始まった
開業当初の私は、店舗経営について何も分かりませんでした。
商品の発注。
売場づくり。
スタッフ教育。
販売促進。
在庫管理。
どれも経験がありません。
そんな状態で、
「自分ならこうする。」
と言っても、その判断に根拠がありません。
だから私は、本部や担当社員の指導を素直に受け入れました。
これは今でも間違っていなかったと思っています。
経験のない人間が、経験のある人から学ぶ。
これはコンビニ経営に限った話ではありません。
スポーツでも、最初から自分流でやるのではなく、まず基本を教えてもらいます。
仕事でも同じです。
まず基本を身につける。
その後、経験を積みながら自分の考えを持つ。
私は経営も同じだと思っています。
経験を積むと、本部とオーナーの違いが見えてくる
しかし、経営を続けていると、少しずつ見える景色が変わってきます。
本部とオーナーでは、
立場が違うからです。
本部はチェーン全体を見ています。
ブランド価値。
全国の販売動向。
新商品の展開。
販売政策。
店舗運営の標準化。
全国の成功事例。
本部には、本部だからこそ持っている情報とノウハウがあります。
一方、オーナーが見ているのは、自分の店舗です。
毎月の利益。
人件費。
スタッフの状況。
借入金の返済。
資金繰り。
地域のお客様。
そして家族の生活。
同じコンビニ経営でも、見ているものが違います。
だから私は、
「どちらが正しい」という話ではなく、「立場が違う」のだと考えています。
本部の提案には大きな価値がある
私は今でも、本部の提案を大切にしています。
本部には、全国の店舗から集まる大量のデータがあります。
成功事例もあります。
失敗事例もあります。
新商品の情報もあります。
店舗運営のノウハウもあります。
一人のオーナーが10年以上経営しても、全国の店舗から集まる情報量にはかないません。
だから、本部から学ぶことはたくさんあります。
ただし、
「本部が言ったからやる」
ではなく、
「本部の提案を参考にして、自分の店に必要かどうかを考える」
ことが重要だと思っています。
本部の成功事例が、自分の店でも成功するとは限らない
例えば、本部からある販売施策を提案されたとします。
全国では成果が出ている。
それなら、自分の店でもやった方がいい。
そう考えるのは自然です。
しかし、店舗にはそれぞれ違いがあります。
立地が違う。
競合店が違う。
お客様が違う。
スタッフの人数も違う。
店舗の規模も違う。
経営状況も違います。
だから私は、
「全国で成功しているから、自分の店でも成功する」
とは考えません。
本部のデータは重要な判断材料です。
でも、
最終的な判断材料は、自分の店の数字と状況です。
最後に判断するのはオーナー
本部から提案を受けたら、私は考えます。
この施策は本当に必要なのか。
利益につながるのか。
スタッフに無理がかからないか。
お客様にとって良いことなのか。
長期的に店を強くするのか。
そして、
「この判断をした結果に、自分は責任を持てるのか。」
そこまで考えてから決めます。
本部からアドバイスを受ける。
専門家に相談する。
他のオーナーの話を聞く。
どれも大切です。
しかし、
最後に決断するのはオーナーです。
そして、その結果に責任を負うのもオーナーです。
私の経営判断の基準は「人としてどうあるべきか」
では、私は何を基準に判断しているのか。
10年以上経営してきた現在、私には一つの基準があります。
それは、
「人としてどうあるべきか?」
です。
もちろん、経営ですから利益は重要です。
数字も見ます。
費用対効果も考えます。
しかし、
「利益が出るなら、何をしてもいい」
とは思っていません。
スタッフに対してどうなのか。
お客様に対してどうなのか。
取引先に対してどうなのか。
本部に対してどうなのか。
そして、自分自身がその判断を正しいと思えるのか。
そこを考えます。
私は、
人として間違っていると思うことを、利益のためだけにやりたくありません。
これが、10年以上経営してきた私自身の経営判断の基準です。
利益と正しさがぶつかったらどうするのか
経営をしていると、利益と自分の考えが一致しない場面があります。
短期的には利益が出る。
でも、スタッフに無理をさせることになる。
売上は増える。
でも、お客様にとって本当に必要なのか疑問が残る。
コストは削減できる。
でも、それによって現場に大きな負担がかかる。
そんな時、私は数字だけで判断しません。
もちろん会社を潰してしまえば意味がありません。
だから利益は必要です。
しかし、
利益を残すことと、人として正しい経営をすることは両立させるべきだ
と考えています。
そのバランスを考え、最後に決断する。
それが経営者の仕事だと思っています。
本部を信頼することと、依存することは違う
私は本部に感謝しています。
開業当初、本部から多くのことを教えてもらいました。
本部のサポートがなければ、ここまで経営を続けられなかったと思います。
だから私は、本部を否定するつもりはありません。
むしろ、
信頼しているからこそ、意見を聞きます。
ただし、
信頼することと、依存することは違います。
本部の意見を聞く。
自分で考える。
必要なら質問する。
数字を確認する。
そして最後に判断する。
私は、この関係が健全だと思っています。
自分を守るためにも知識が必要
経営者になった以上、
「分からないから本部に任せる」
だけではいけないと思っています。
契約を理解する。
数字を理解する。
税金を学ぶ。
労務を学ぶ。
法律を学ぶ。
社会情勢を見る。
そして、自分だけでは判断できないことは専門家に相談する。
税理士。
社会保険労務士。
弁護士。
必要な時には、それぞれの専門家の力を借ります。
これは本部と対立するためではありません。
自分の会社とスタッフを守るためです。
経営者にとって、知識は自分を守るための武器でもあります。
経営者になったのは「自分で決めた時」
振り返ってみると、
私が本当の意味で経営者になったのは、
本部の言う通りに動いていた時ではなかったのかもしれません。
本部の意見を聞いた上で、
「私はこう考えます。」
と、自分の意思で判断するようになった時です。
もちろん、すべての判断が正しかったわけではありません。
失敗もしました。
間違った判断もありました。
でも、自分で決めたからこそ、その結果から学ぶことができました。
そして、その経験が次の判断につながりました。
私は、
経営者として成長するということは、誰かの正解を探すことではなく、自分で考え、決断し、その結果から学び続けること
だと思っています。
まとめ
私は10年以上コンビニを経営してきました。
開業当初は、
「本部の言う通りに経営すれば失敗しない。」
そう考えていました。
今でも、本部のノウハウには大きな価値があると思っています。
だから、本部を信頼しています。
しかし、
任せきりにはしません。
本部の意見を聞く。
専門家の意見も聞く。
数字を見る。
自分で考える。
そして最後は、自分で決断する。
その判断基準は、
「人としてどうあるべきか?」
です。
利益が出るかどうかだけではなく、
スタッフに対して正しいのか。
お客様に対して正しいのか。
取引先に対して正しいのか。
そして、自分自身がその判断に責任を持てるのか。
そこまで考えて決断することが、経営者の仕事だと思っています。
本部を信頼する。
でも、経営を任せきりにはしない。
最後に店を守り、決断し、その結果に責任を持つのはオーナーです。
これが、10年以上コンビニ経営を続けてきた私がたどり着いた、経営者としての考え方です。
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