セブンイレブン新制度は15年以上のオーナーより有利?|利益を比較【第83話】

SEMC Ver2.0による15年以上契約オーナーとセブン新契約制度の利益比較シミュレーション結果 コンビニ経営
セブン転売問題を現役オーナーが考察。本当に必要な再発防止策を解説した記事のアイキャッチ画像

こんにちは、コンビニ大家です。

参考記事: ダイヤモンド・チェーンストアオンライン「セブン、負担軽減の新FC契約プラン=50年ぶり、新規出店後押し」

ここまで私は、新制度についてさまざまなシミュレーションを行ってきました。

今回は最後に、

「15年以上経営しているオーナー」と「新制度」の条件を比較

してみたいと思います。

比較条件

今回は、契約制度以外の条件をすべて同一に設定しています。

売上条件

  • 日販:65万円
  • 月商:1,950万円
  • 売上総利益(GP):604万5,000円

店舗経費

  • 水道光熱費:6万円
  • 廃棄原価:48万7,500円
  • その他経費:18万5,000円

労働条件

  • 24時間営業
  • 1号店
  • 加盟15年以上
  • 地域C

つまり、違うのは契約制度だけです。


シミュレーション結果

項目15年以上契約新制度差額
売上総利益(GP)604万5,000円604万5,000円0円
7-11チャージ313万9,700円329万150円+15万450円
24時間営業減額0円20万円-20万円
複数店減額0円0円0円
水道光熱費負担6万円15万円+9万円
廃棄負担41万4,375円24万3,750円-17万625円
営業利益97万5,925円90万6,100円-6万9,825円
最終利益97万5,925円90万6,100円-6万9,825円

比較して分かったこと

まず目につくのは、新制度は基本チャージが高くなるという点です。

今回の試算では、

  • 15年以上契約:313万9,700円
  • 新制度:329万150円

となり、約15万円の差がありました。

一方で、新制度では

  • 24時間営業減額(月20万円)
  • 廃棄負担の軽減

という支援があります。

しかし今回の条件では、水道光熱費の負担増加やチャージ差額を補うまでには至らず、最終利益は15年以上契約の方が約7万円高いという結果になりました。


長年経営しているオーナーは有利なのか

今回のシミュレーションを見る限りでは、

加盟15年以上のオーナーは、現在の契約を継続した方が利益面では有利という結果になりました。

長年の経営を続けてきたことで適用されるチャージ減額制度が、現在でも大きなメリットになっていることが分かります。

その一方で、新制度は開業直後の負担を軽くすることを重視した制度設計になっており、既存契約とは考え方が大きく異なります。


気になるのは「契約1~14年」のオーナー

今回の比較で最も気になるのは、実は15年以上のオーナーではありません。

契約から1~14年程度のオーナーです。

15年以上であればチャージ減額制度がありますが、そこまで到達していないオーナーは新制度と比較したときに、

  • 「新制度の方が有利ではないか」
  • 「既存契約も選べるようにならないのか」

と感じる方も少なくないでしょう。

実際、現場ではそのような声が今後増えてくる可能性もあると思います。


制度はまだ始まったばかり

今回の新制度は、まだ発表されたばかりです。

現時点では、

既存契約を新制度へ変更できるという発表はありません。

しかし、既存オーナー向けの追加支援策や制度改正についても、今後検討される可能性は十分あります。

現段階では、新制度だけを見て判断するのではなく、今後の動向も含めて見守ることが大切だと考えています。


私が期待していること

私は今回の制度を前向きに評価しています。

特に、新しく加盟するオーナーにとっては、開業初期の資金繰り改善につながる制度だからです。

ただ一方で、現在のセブン‐イレブンを支えてきたのは、長年店舗を運営してきた既存オーナーです。

だからこそ、

新規加盟店だけでなく、既存オーナーも納得できる制度へ進化していくことを期待しています。

加盟店と本部がともに利益を確保し、安心して長く経営できる環境が整うことが、結果としてセブン‐イレブン全体の成長につながるのではないでしょうか。


まとめ

今回のSEMC Ver2.0による比較では、

  • 15年以上契約の方が最終利益は約7万円高い
  • 新制度は24時間営業減額や廃棄負担軽減などのメリットがある
  • 一方で、水道光熱費負担やチャージ増加の影響も大きい

という結果になりました。

制度ごとにメリット・デメリットがあり、単純に「どちらが得」と言えるものではありません。

今後も現役オーナーの視点で、SEMC Ver2.0を使ったさまざまなシミュレーションを行い、新制度が経営にどのような影響を与えるのかを分かりやすくお伝えしていきます。

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