こんにちは、コンビニ大家です。
参考記事: ダイヤモンド・チェーンストアオンライン「セブン、負担軽減の新FC契約プラン=50年ぶり、新規出店後押し」
ここまで、第68話では旧制度、第79話では2026年から始まる新制度についてシミュレーションしてきました。
今回は、同じ条件で比較し、
「開業1年目のオーナーにとって、本当に新制度は有利なのか。」
を数字で考えてみます。
制度を評価するときは、「良くなった」「悪くなった」という印象ではなく、同じ条件で比較することが大切だと思います。
比較条件
今回の前提条件は、第68話と同じです。
【売上条件】
- 日販65万円
- 月商1,950万円
- 売上総利益585万円
【店舗経費】
- 廃棄原価39万円
- 水道光熱費40万円
- その他経費10万円
【労働条件】
- 店舗総労働時間1,350時間
- オーナー夫婦301時間
- スタッフ1,049時間
- 時給1,100円
違うのは、加盟店支援制度だけです。
シミュレーション結果
| 項目 | 旧制度 | 新制度 |
|---|---|---|
| 本部チャージ | 347万4,000円 | 312万6,000円 |
| オーナー利益 | 237万6,000円 | 272万4,000円 |
| 廃棄負担 | 33万1,500円 | 19万5,000円 |
| 水道光熱費負担 | 6万円 | 20万円 |
| 月間営業利益 | 約73万500円 | 約107万5,000円 |
| 年間営業利益 | 約876万6,000円 | 約1,290万円 |
今回の試算では、
年間営業利益は約413万円改善する
という結果になりました。
私が評価しているポイント
私は、この制度は特に開業したばかりのオーナーにとって非常に良い制度だと考えています。
開業1年目は、
- 商品在庫の借入金返済
- 人材採用
- 想定外の修繕
- 税金の積立
など、とにかく資金が必要です。
その時期に毎月の利益が増えることは、経営だけでなく精神的な安心にもつながります。
特に資金力が少ないオーナーほど、この制度の恩恵は大きいでしょう。
一方で気になる点もある
ただし、制度が改善されたからといって安心できるわけではありません。
今後も、
- 最低賃金の上昇
- 人件費の増加
- エネルギー価格の上昇
- 物価高
など、店舗を取り巻く環境は変わり続けます。
制度によって利益が増えても、それ以上にコストが増えれば利益は減少します。
制度は経営を助けてくれますが、経営そのものをしてくれるわけではありません。
私が伝えたいこと
私は今回の制度を高く評価しています。
加盟店から長年要望の多かったチャージ軽減に踏み切ったことは、本部として大きな決断だったと思います。
しかし、本当に重要なのは制度が変わることではなく、
制度を活かせる店舗を作ること
です。
利益を残せる店舗は、
- 教育を標準化し、
- 生産性を高め、
- 廃棄や品減りを減らし、
- スタッフが安心して働ける環境を整えています。
制度はスタートラインです。
最後に利益を残せるかどうかは、日々の店舗運営で決まると私は考えています。
まとめ
今回のシミュレーションでは、
開業1年目という視点では、新制度の方が大幅に有利
という結果になりました。
私は、この制度変更は加盟店支援として大きな前進だと思っています。
一方で、制度だけに頼るのではなく、変化し続ける経営環境に対応できる店舗づくりが今後ますます重要になります。
制度を味方につけながら改善を積み重ねること。
それが、コンビニ経営で長く利益を残す一番の近道だと私は考えています
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