現役オーナーの私が「今は契約を急がない方がいい」と考える理由|SEMC Ver2.0で15年間を試算してみた【第127話】

セブンイレブン新契約と現行契約をSEMC Ver2.0で比較し、15年間で約4,184万円の利益差を試算したシミュレーション結果 SEMC使い方講座

こんにちは、コンビニ大家です。

もし、契約するタイミングが違うだけで、15年間の利益に約4,184万円の差が生じる可能性があるとしたら、あなたはどう判断しますか。

一見すると大きすぎる数字に感じるかもしれません。

しかし、私が開発した SEMC Ver2.0(Seven-Eleven Management Calculator) を使い、現行契約と2027年秋開始予定の新契約タイプを同一条件で比較したところ、今回設定した条件では15年間で約4,184万円の利益差という試算になりました。

もちろん、この数字は一定条件を前提としたシミュレーションです。

売上、人件費、最低賃金、電気料金、物価、制度改定などによって実際の利益は変動するため、この金額を保証するものではありません。

それでも、一度契約すると長期間その契約条件で経営することを考えると、

「どの契約を選ぶか」だけではなく、「いつ契約するか」も非常に重要な経営判断

になると私は考えています。

今回は、現役オーナーとして、なぜ私が「今は契約を急がない方がよい」と考えるのかをお伝えします。


約50年ぶりの契約制度見直し

2026年6月19日、セブン‐イレブン・ジャパンは加盟店支援を目的とした約50年ぶりとなる新契約タイプを発表しました。

詳細は公式ニュースリリースをご覧ください。

セブン‐イレブン・ジャパン公式
「新契約タイプ策定について」

また、制度改定のポイントは流通ニュースでも詳しく解説されています。

流通ニュース
「セブン‐イレブン/新契約タイプを導入、複数店経営を支援」

今回発表された主な内容は、

  • 契約期間を15年から10年へ短縮
  • 新しいチャージ体系の導入
  • 24時間営業支援の見直し
  • 水道光熱費・不良品原価負担割合の変更
  • 複数店経営への支援強化

などです。

私は、この制度改革そのものは加盟店にとって前向きな改善だと考えています。

しかし、新契約タイプの開始は2027年秋予定です。

つまり、それまでに加盟した場合は原則として現在の契約制度が適用されます。

現在の契約期間は15年間。

数か月早く契約したという判断が、その後15年間の経営に影響する可能性があります。


SEMC Ver2.0で比較してみた

今回比較した条件は、

  • 日販65万円
  • 売上総利益604万5,000円
  • 24時間営業
  • Cタイプ契約
  • 1号店

という同一条件です。

加盟から5年間

新契約タイプでは、

月額353,325円

利益が多い結果となりました。

年間では約424万円。

5年間では、

約2,120万円

の差になります


加盟5年以降

現行契約ではチャージ減額制度が適用されるため差は縮まります。

それでも、

月額171,975円

新契約タイプの方が利益が多い試算でした。

年間約206万円。

残り10年間では、

約2,064万円

になります。


15年間では約4,184万円という試算

今回設定した条件では、

  • 最初の5年間:約2,120万円
  • 残り10年間:約2,064万円

合計すると、

約4,184万円

という結果になりました。

もちろん、この試算どおりになるとは限りません。

15年間、売上や経費が同じということは現実にはありません。

しかし、契約条件の違いが長期間積み重なることで、経営に大きな影響を与える可能性があることは、このシミュレーションから読み取れると私は考えています。


年間平均では約279万円

15年間で約4,184万円。

年間平均では、

約279万円になります。

年間279万円あれば、

  • 店舗設備の更新
  • 修繕費の確保
  • スタッフ採用・賃上げ
  • 借入金の繰上返済
  • 将来への設備投資

など、経営の選択肢は大きく広がります。

逆に言えば、毎年約279万円の差が積み重なることで、投資や資金繰りに影響する可能性もあります。

私は、この差は決して小さいものではないと考えています。


どうしても今加盟したいなら、まず相談・確認する

もちろん、

  • 希望する店舗がある
  • 独立できるタイミングが今しかない

という方もいるでしょう。

その場合でも、契約を急ぐ前に担当者へ相談・確認することをおすすめします。

例えば、

  • 新契約タイプの適用時期
  • 契約開始日の考え方
  • 制度移行に関する最新情報
  • 自分のケースで新契約タイプの対象になる可能性

などを確認しておけば、納得したうえで判断できます。

交渉によって希望どおりになるとは限りません。

しかし、年間約279万円、15年間では約4,184万円という今回の試算を考えれば、確認や相談をする価値は十分にあると私は考えています。


私が本当に伝えたいこと

私は、新契約タイプを否定しているわけではありません。

むしろ、加盟店支援を充実させようという今回の改革は高く評価しています。

だからこそ、

「早く契約できるか」ではなく、

「自分にとって最適なタイミングで契約できるか」

を考えてほしいのです。

契約書にサインする時間は数分です。

しかし、その契約は10年、あるいは15年間、あなたの経営に影響を与える可能性があります。

私は現役オーナーとして、

「早く契約すること」よりも、「納得して契約すること」

を大切にしてほしいと思っています。


まとめ

SEMC Ver2.0で現行契約と新契約タイプを比較した結果、今回設定した条件では15年間で約4,184万円の利益差となる試算でした。

これは将来の利益を保証する数字ではありません。

しかし、契約条件の違いが長期経営に与える影響を考えるうえで、一つの判断材料になると思います。

もし加盟を検討しているのであれば、

「今契約できるか」だけではなく、「いつ契約することが自分にとって最善なのか」

という視点でも、ぜひ検討してみてください。

その数分の判断が、10年後、15年後の経営を左右するかもしれません。

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